丹沢の沢

西丹沢 モチコシ沢

大滝から始まる登攀的な沢。

綺麗なナメがあったと思えば、小難しい滝が出てきたりと飽きさせない。

登りごたえのある一本!

玄倉川 モチコシ沢 遡行記録

2017/7/7 日帰り 晴れ

遡行グレード:2級上

メンバー:シュカ、他1名

最近登攀的な沢に行ってないな・・・と燻っていたら、つよつよクライマーが一緒に沢に来てくれることになった。
ということで、登攀要素強めのモチコシ沢をチョイス。

玄倉林道は通行止めでゲート前まで行けず。
玄倉ビジターセンターに車を置いて林道を歩く。

1時間ほどで新青崩隧道に到着。
左から旧隧道に入り、踏み跡から沢へ下降。

 青が綺麗~!
これが玄倉ブルーか。
しばらく綺麗な河原を歩いていく。


しばらく行くと、異様に狭いV字谷がある。
これがモチコシ沢だ。


入ってすぐに大滝が見える!
その大きさに思わず笑ってしまった!
丹沢にこんな立派な滝があるのね~

この大滝は下段35m+上段25mの2段60m。
同行者の方が私よりも全然登れるのだが、リードを任せてくれることになった。
気合を入れて登る!


下段は水流左から登り、上部で草付きに入る。
真ん中あたりで苦労したが、バチ効きのカムが残置されており、ありがたく使わせていただき事なきをえた。
残念ながら回収はできなかった。

草付きに入ってしまえば後はホールド豊富で簡単になる。

 40分ほどで下段を登り終えた。
支点を取るのにボールナッツがとても使えた!

さて、上段もさくっと登ってしまおう!


このあたりからさらに左寄りに登る。

 左に寄ったところ。
水流から離れたところはヌメヌメ!
タワシ大活躍である。

 見下ろすとかなりの高度感だ。

 上部は残置が連打されている。
なるほど、スタンスが全部外傾している・・・
フリクションを信じて体重移動する一歩が核心だった。

 あともう一息!
最後は水を浴びながら岩を抱える感じでクリア。
これ、夏じゃないと厳しいわ~

上段も無事、登攀終了!
朝イチで大滝登攀は緊張したけど、割と何とかなった。


大滝登ってすぐの12mは右から巻いた。

 モチコシ沢・裸山沢の分岐。左へ。


大滝の後は、しばらく癒しの渓相だ。

 木漏れ日でキラキラしていてとても綺麗。
終始キビシイ沢を想像していたのに、こんなに綺麗なところもあるなんて感激。

 と、しばらく癒されていたら、悪そうな滝現る。


水流左から登ったが、細かいし泥で滑るしで悪かった!

 ゴーロになったり


トイ状になったり、
変化に富んでいて飽きない。

5m滝は右のスラブから登る。
スリップ注意だ。


CS滝は右から越えた。
左右で岩の質が全く違っていて不思議なところだ。

 知らなかったら本流とは思えなそうな赤茶滝。
左から少し登って、狭い草付きバンドを落ち口に向かってトラバースして抜けた。
ここから沖ノ悪場に突入だ。


ヌメるナメ滝を越えると・・・

 また悪そうな15m滝。


ここから右にトラバースして、クラックでレイバックして登る。
沢でそんなムーブするとは思わなんだ・・・
大苦戦しつつも無事に抜ける。


続く18m滝は、下部を右から巻いて上のテラスへ上がる。


テラスから伸びるクラックに沿って右岸に落ち口へ。
最初フリーで行けるんじゃ?と思ったが、調子に乗らずにロープを出した。


見た目よりも結構悪くて、ロープ出して大正解だった・・・

 その後、ステミングで登る小滝も意外と悪かった。
ホールドが細かい!

そこを越えると沢は水枯れとなる。

 モチコシのコルと裸山丸の鞍部につめあがる。


下山は東沢から。

 東沢はナメの広がる癒し系だ。

下っていくと、小川谷廊下の終了点につく。
ここから小川谷沿いの踏み跡を辿って下山。

モチコシ沢、思ってた以上に面白い沢だった!
大滝から始まる滝の数々は一筋縄ではいかず、登りごたえがあった。
全ての滝をリードできたのも、非常にいい経験になった!

コースタイム

7:30 玄倉ビジターセンターー8:25 新青崩隧道ー9:00 モチコシ沢ー9:20 60m滝登攀開始ー10:40 60m滝上ー11:50 沖ノ悪場赤茶滝ー12:00 15m滝ー12:50 15m滝上ー13:00 18m滝ー13:30 18m滝上ー14:00 鞍部・遡行終了ー15:20 小川谷終了点ー17:00 玄倉ビジターセンター

装備

ラバーソール靴、50mロープ、カム類