百名山 笠ヶ岳に突き上げる名渓。
癒しのナメから大滝、ゴルジュ突破まで盛りだくさん!
金木戸川 小倉谷 遡行記録
2014/9/11-13 2泊3日 晴れ
遡行グレード:3級上
メンバー:ケーシ、他1名
初北アルプスの沢へ。大学の夏休みを利用して出発!
新穂高温泉に駐車し、タクシーで林道のゲート前に移動。
他パーティはまだいないようだ。
入渓地点まで3時間以上の林道歩き。朝一で熊に遭遇。幸先悪い?
林道から金木戸川を覗く。凄い水の力だ。
取水施設に到着。ここから右岸に付いている踏み跡を辿る。
小倉谷出合に到着。水量が多いと渡渉すら出来ないらしい。
今回は平水のようで一安心。
流れが穏やかに見えるので、ロープは出さずに途中までスクラムを組みながら進むが…。
いきなり水深が深くなり、流れも思ったより強く流される。
流されながら何とか対岸の岩壁に到着。横着せずにロープ出しておけば良かった。
増水時は絶対に渡渉しない方が良い。
先ほどの岩をヘツって出合に到着。気を取り直して出発。
白い岩肌が美しい。
一つひとつの釜が深い。
美しい瀞。
少し進むと巨大なプールを持った10mトイ状滝。
左岸から簡単に巻ける。
次の長い淵を持つ滝も右岸から巻く。
前半は特に難しい所も無く、癒しの渓相が続く。
お互い特に会話もせず、どんどん進むと…。
下部プチゴルジュ帯の始まり。
恐らく、本日核心の5m滝。右側をショルダーで突破。
5mCS滝は登れそうな感じもしたが、右岸から巻いた。
すぐに2条20mが出現。右岸から巻く。
1390mBP地に到着。今夜はここで幕営。
翌朝。本日も快晴。今日が核心部分となるので気を引き締める。
いきなり泳がないと行けなさそうな淵が出現。
朝一で寒すぎて右岸から巻いたが、クライムダウン出来ず懸垂。
素直に泳いでおけば良かった。
その後は巨岩帯を縫うように通過していく。
いよいよ大ゴルジュ帯の始まり。
15m淵を持つ滝。ここはロープを出して泳いで突破。
先程の泳ぎで体が冷えてきた。日の差す場所があるのがせめてもの救いだ。
ゴルジュ内部には50m近い大きさの枝沢が出合う。
いよいよ大ゴルジュ帯、最後の核心。6m滝。
左からヘツって突破。上部はガバガバで快適!
そのままロープを出して滝上へ。
大ゴルジュ帯出口の10m滝。左から快適に登れる。
ゴルジュ終了。緊張も解けて水と戯れる。
ゴルジュ後は黄色いナメが出迎えてくれる。
先程までの厳しい渓相とは打って変わって、超癒し渓に変化。
最高!お昼寝したくなります。
宝石のような水の色。
少し進むと立派な40m大滝が出現。
後半は終始巻きの連続だが、登れなくても十分景観を楽しめる。
40m大滝は右岸から巻く。
小滝が続くがどれも快適。沢が右に屈曲し、進んでいくと…。
両門の滝に到着。
右が本流だが、とても登れる代物ではないので左の滝を登って尾根を跨いで巻くことに。
左の2段30mは念のため、ロープを出す。
下段は水流左から(多分右の方が簡単)登る。20キロを超える荷物が辛い…。
上段は私リードで。
多分空身で登れば何とも無いのだろうけど、荷物が重すぎて結構苦労した。
巻きから本流に戻ると2段40m滝。この沢の規模感にも徐々に慣れてきた。
下段は右から。
上段は左岸から巻く。
巻き終えると、先にさらに巨大な滝が見える。
30m大滝らしいが、それ以上の大きさがあるように感じる。
当然登れないので右岸巻き。
2条10m滝。奥にようやく笠ヶ岳が見えてきた!
癒しの渓相が続く中、テン場探し。荷物の重さでヘロヘロ。。
増水に耐えられそうな場所を探すが、どこもイマイチ…。
明日も晴れだし、ここでいいか!と15m滝が見える辺りで幕営。
恐らく2070m付近の右岸側。
ささやかに焚火をして眠りについた…。
3日目。長い沢旅も今日で最後。初っ端から15m滝が出現。
高さはあるが簡単。
あとは山頂に向けてひたすら距離を稼ぐ。
途中で熊の親子に遭遇。笛を鳴らしまくったら逃げてくれた。
山頂までもう少し!
詰めの途中から振り返る。
特に藪漕ぎは無く、山頂付近に飛び出した。
登山道に出るとアルプスの絶景が迎えてくれる。山頂で記念撮影をして下山開始。
帰りは笠新道を利用。下山というより縦走している感じ。
クタクタになりながら、新穂高温泉に戻った。
コースタイム
1日目
4:30新穂高温泉―5:00林道ゲート(タクシー利用)―9:00小倉谷出合―11:00プチゴルジュ帯―13:00テン場
2日目
5:00起床―6:00出発―7:30大ゴルジュ帯―11:30 40m大滝―12:30 両門ノ滝―14:30 30m滝―16:30テン場
3日目
5:00起床―6:00出発―10:00笠ヶ岳―15:30新穂高温泉
装備
フェルトソール靴、50mロープ、カム