上信越・越後の沢

巻機山 米子沢

日本百名山の巻機山へ詰めあがる越後の名渓、米子沢。

ナメ滝の連続からはじまり、爽快なゴルジュを越えると、フィナーレの大ナメと美しい源頭が待っている。

遡行者全員を笑顔にしてくれる沢だ!

※初級のルートとはいえ落ちたらアウトな所も多く、死亡も含む重大な事故が多発しているそうなので、初心者のみで遡行するのは控えましょう。

登川 米子沢 遡行記録

2021/09/20 日帰り 晴れ

遡行グレード:1級上

メンバー:シュカ、他1名

前日の武尊沢でケーシの腰の調子が再び悪化…笑
友人と二人でどこに行くか話し合った結果、「前日の疲れもあるし、癒し渓が良いよね~」とナメ天国の米子沢に決定。

米子沢は4年ぶり2回目の遡行(前回の記録はこちら)となるが、なんとなくしか覚えていないし、当時は動画も撮っていなかったので丁度良い機会である。

桜坂駐車場に車を停めて出発。駐車場には6時過ぎくらいに到着したが、すでに結構な数の車が止まっていた。
駐車場脇の林道をしばらく歩いて米子沢に入渓


入渓点の看板が数年前と変わっており、警告の看板に。
警告文の書き方的に、普段沢登りをやらない人も入渓している感じ…?
何はともあれ、いつか完全に入渓禁止になってしまわないよう、沢登り経験者であっても油断しないで遡行したい。

しばらくゴーロ歩きをこなすといくつかナメ滝が出てくる。

この辺りから早速、ナメ滝の連瀑帯だ。
水流沿いをペタペタ行っても良し、巻いても良し。
大滝の辺りは右岸の顕著な踏み跡から巻く。

気持ちの良い連瀑帯だ。
登りやすい所を選んで進んでいく。

前半の見所のひとつ、スダレ滝と燕岩。
谷のスケールの大きさに圧倒される景観だ。

両岸が狭まり、ゴルジュ帯に突入。
そういえば、休日なので混むだろうなと結構早めに出発したと思っていたが、5PTくらい先行していた。皆考えることは同じ…笑


ここは前回同様、水流横断ルートから。
ちなみに右のバンドから行けば全く濡れずに登れる。

一瞬濡れるだけだが、思っていたより水が冷たかった!
いつの間にか沢の季節が終わりに近づいていることを実感。


前回は右から登った滝。左からも登れそうだったので今回は左から。
右からの方が簡単な気がする。


快適に滝を越えてゆく。
ゴルジュ最後の滝は右の階段状から。高度感はあるがホールド豊富。


爽快!一気に高度を上げていく。

ヌメりに注意して水流左から越えた。
いくつか似たような滝を越えると…

来ました!米子沢名物ナメ天国!

昨日の沢で疲労したふくらはぎをさらにイジメ抜く!
しかし美しい景観に、心はひたすら癒されていきます。

気持ちの良い秋晴れの下、開放的なナメを遡っていく。気分は最高~!

ちょこちょこ小滝が出てき始め、大ナメ地帯終了。

そして癒しの源頭部へ。

笹と草原に彩られた、穏やかで美しい源頭部だ。
紅葉シーズンはもっと綺麗そう。(沢も激混みだろうけど)

右岸のピンクテープを目印に踏み跡を辿ると、あっさりと巻機山避難小屋の下に出る。
ヤブ漕ぎも無く、これにて遡行終了だ。沢装備を解除して巻機山頂を目指す。

山頂への道。なかなかの人の多さ。
紅葉は始まったばかりという感じで、まだもう少しかかりそうだ。

何度目かの巻機山頂。地形図では山頂はもう一つ先のピークになっているが、気にしない。


珍しく山頂で昼ご飯食べてから下山。
山頂から下る時のこの景色、何度見てもいいなぁと思う。

前々日の雨の影響でドロドロの登山道を下り、2時間ほどで下山。

米子沢は2回目でも十分楽しめる素敵な沢でした。

コースタイム

桜坂駐車場6:30ー入渓6:40ー巻機山避難小屋9:40ー巻機山頂10:10~30ー桜坂駐車場12:40

装備

ラバーソール靴、30mロープ