滝の登攀あり、ナメ歩きありの明るい沢。
谷川の沢のスケール感をお手軽に楽しめる。
5年ぶりに再訪したが、来てよかった!
湯檜曽川 ケサ丸沢右俣 遡行記録
2018/07/02 日帰り 快晴
遡行グレード:2級
メンバー:シュカ、他2名
白毛門駐車スペースで前泊。前夜から快晴で、星がきれいに見えた。
翌朝、駐車スペースから湯檜曽川沿いの登山道をしばらく歩き、武能沢を横切るところから入渓。ここまでが長い。武能沢を下り湯檜曽川におりたつ。
魚留の滝には相変わらず残置スリングが設置されており、ありがたく使わせてもらう。
右岸をそのまま高巻くこともできるが、せっかくなので少し下りてプチゴルジュ沿いを行く。
プチゴルジュを越えるとすぐに右岸から白樺沢が入る。少し読図講習をしてから白樺沢へ。
淵を持った2段小滝は腰まで浸かって近づき、つっぱりムーブで越えていく。
視界がひらけ、谷川の稜線がきれいに見える。この広々とした景色が良い!
天気も良く最高な気分!さっそくスライダーで遊ぶ。
と、ここで雪渓登場!今年は雪が少ないとはいえ、まださすがに残っていた。
雪渓はしっかりしており、崩れる心配は無さそうだ。そそくさと潜って抜けた。
小さい滝がいくつか続く。飛び込んだり泳いだり、遊びながら楽しく遡行。
日差しが強く、下界は猛暑日だろう。山でも沢水に浸かって丁度よいくらいの気温だ。
白樺沢・ケサ丸沢の分岐。左が白樺沢だがなかなか登りごたえのありそうな滝だ。いつか登りに来たい。今回は右へ。
ケサ丸沢に入るとすぐに2段25m滝がお出迎え。前回は左を巻き気味に登ったが、右もいけるんじゃ?ととりあえず偵察に向かう。
行けそう!ということでリードしてもらう。残置ハーケンもあり、意外と登っている人がいるっぽい?
ガイド本ルートは右岸の草付きバンド。そちらだとちょっと巻き気味になるため、滝の直登にこだわるならこっちのルートが良い。
25m滝上は左から登る。ちょっとホールドが細かいが探せばある。
その先に3段ナメ滝が続く。ここでもスライダーで遊ぶ!私も遊んでいたわけではないが、フリクションの限界を超えて一回スライダーしてしまった。
ここで1:3の二俣。左俣にはまだ雪渓が詰まっていたが、行くのは右俣なので問題なし。
右俣に入るとすぐ逆さくの字滝。容易だがスリップ注意。
8mトイ状はガイドだと右壁を登るとあるが、せっかくの猛暑日だし水流沿いに登る!
このへんから水流内を行く。左壁にカムがうまく決まるクラックあり。
思いっきり水をあびるので夏季限定ルートだ。前回どうしたか全く覚えていないが、秋で悪天候で寒かったため、右壁を登ったはず・・・?改めて見ると、右壁直上の方が結構悪そうに見えた。
まだまだ中規模のナメ滝が続いて面白い。この滝を過ぎると2:3の二俣となり左へ入る。
3段30m大ナメ滝。普通に右から登れるが・・・水線突破にこだわる。
ここからしばらく、ひたすらこんな感じのナメ小滝が続く。今回はフェルトだったため気をつかう場面が多かったが、ラバーならもっと快適にナメ歩きが楽しめそう。
右から入る支流を過ぎるとナメ地帯が終わる。この後、水流沿いに登ろうとしたところで20cmぐらいの岩がはがれ落ちた。念のため、後続2人は右から巻いた。
最後の滝らしい滝。水流右から越える。
水が枯れ、ボサってくる。このあたりから旧道の横断点を探し始める。
ここで旧道が横断していた。目印もないがよく見ると左右に踏み跡っぽい道が続いていた。
かなりわかりづらい!一見ただのルンゼに見えるこの場所で遡行終了。前回来たときは天気が悪く視界が利かなかったこともあり、見事にスルーして稜線まで詰め上げてしまった。
無事、旧国道にのることができた。道が悪いとの噂だったがそんなことは無く、ホッとしつつ下山。
コースタイム
6:30 白毛門駐車スペースー08:30 武能沢出合より入渓ー9:00 白樺沢ー9:30 ケサ丸沢ー13:00 旧道合流点ー16:30 白毛門駐車スペース
装備
フェルトソール靴、30mロープ、カム類