日光・尾瀬・足尾の沢

那須 苦土川大沢左俣

明るく開けた爽快な沢。

見所が尽きない隠れた名渓。井戸沢を下降する周遊ルート。

那珂川水系 苦土川大沢左俣~井戸沢下降 遡行記録

2023/6/4 日帰り 晴れ

メンバー:ケーシ、シュカ、他2名

遡行グレード:2級上

梅雨前の晴れを利用して那須の沢へ。ポムチムセレクションで大沢へ行くことになった。
この辺に来るのは井戸沢を遡行した以来なのでかなり久しぶりだ。


駐車スペースから林道を進み入渓。
途中、地図に無い分岐が2つくらいあり、紛らわしい。堰堤を全巻きするのが正解。
最初は平凡な渓相が続く。


汗だくになって進むと7m滝。右の泥草付きから登る。


7m滝を越えると連瀑帯が現れ、奥には核心の20m滝が見えてくる。


20m滝に到着。巻くなら左から。登るならルンゼから登ってトラバースする感じか。


pomリードで登攀開始。滝左のルンゼを登って行く。
途中でトラバースするのかと思いきや、そのままルンゼを詰めて藪まで登って行った。(これもこれもで中々悪い)
藪に入ってからはロープを解除してクライムダウンで沢に復帰。


沢に戻ると谷川の沢のようなスラブが広がっていた。


ここから怒涛の連瀑帯。明るく開けていて気持ちが良い。


思い思いに登って行く。予想以上にヌメリが少なく、ラバーの方が良かったかも。


那須の沢はパッとしない印象だったが、この沢は別格。滝が途切れない。


最高の渓相が続き、シュカさんもご満悦です。


夢中になって登っているといつの間にか二俣に到着。(写真は左俣にかかるスラブ滝)


休憩を挟んで遡行再開。左俣にかかるスラブ滝を登る。


青空に向かって爽快な登攀。ラバー組が乾いた岩を快適に駆け上がって行くのを横目にフェルト組の我々は草付きとの境目を登っていく。


スラブ滝を登るとすぐに滝。次は2段の滝で直登は難しそう。
二手に分かれて巻いて行く。


振り返ると結構急峻。


とにかく滝が途切れない。


シャワクラも楽しめる。


そして水が一気に減ると右手に40m大滝が出てくる。
簡単そうに見えるが、高度感があるので念のためロープを出して登攀。


快適登攀!残置がかなりあった。


滝上は沢幅が一気に狭くなる。


ミニナメを登ったり。


いくつか滝を越えて行く。


雪渓もあり。


源頭部。キツイ藪漕ぎを覚悟していたが、かなり上部までスラブが続いている。これは素晴らしい。


沢型が消えると膝下くらいの易しい藪に突入。


上手く藪を回避して登山道へ。


登山道に到着。ここから井戸沢方面に移動。


適当な所から井戸沢下降に入る。


井戸沢は非常に下降しやすい。


振り返る。


気持ちの良い下降が続く。


ここは右岸から巻き降りた。


その後もぐんぐん下って行くと…。


あっという間に入口の滝に到着。
井戸沢ってこんなに短かったかな?昔よりもナメゾーンが減ったような気もした。
ガイド本では井戸沢がよく紹介されているが、遡行するなら大沢の方が面白いし綺麗でおすすめだ。


沢下降後はすぐに登山道に合流。歩きやすい道を進んでゴール。

大沢はWEBでの記録がそこまで多くない沢だが、渓相は一級品。開けた沢が好きな人にはたまらないだろう。
ヌメリが酷いと書いてある記録が目立ったが、それほどでもなく、ラバーが快適。
下山は登山道経由では無く、井戸沢を下降すると最短で降りられる。

コースタイム

駐車スペース7:30―入渓8:00―二俣10:00―登山道12:30―井戸沢下降13:00―登山道14:30―駐車スペース15:30

装備

フェルトソール靴、40mロープ、カム・ハーケン