丹沢の沢

西丹沢 西沢下棚沢

本棚と並び、丹沢の中でも難しい滝の1つ。

本棚に比べれば楽勝だよね。と取り付くが…。

中川川 西沢下棚沢 遡行記録

2019/7/9 日帰り 曇り

メンバー:ケーシ、シュカ、他1名(finetrack根本さん)

遡行グレード:3級(下棚直登)

昨日の本棚に引き続き、お隣の下棚へ。 この滝も丹沢では最難クラスなのだが、 本棚よりは簡単でしょ。と気持ちはお気楽モード。

昨日と同じ道を歩いて取り付きへ。


下棚45mの登場。想像よりも傾斜が強い。 上部が核心との事だが、下部もそれなりに悪そうな感じに見える。


2ピッチに分けても登れるが、稜線まで抜けたいので1ピッチで行くことに。 根本さんリードでスタート!

いきなり出てくる下部の核心部。 甘いホールドを保持してハイステップでスタンスに乗り込まなければならないのだが、沢靴だと踏ん切りが付かないようだ。


しばらく粘った後にフラットソールのケーシに交代する。

下部のハイステップをこなし、その後もまともな支点が取れない中、細かいホールド・スタンスを拾って直上。
岩の脆さは本棚よりはマシだが、所々崩れる場所があるので、どのホールドも信用ならない。本当にこれがⅣ+なのか?


小テラスに到着して小休止。ここからそのままロープを伸ばそうと思ったが、 玉切れになりそうなのと若干ハートブレイクした(笑)ので、ここでピッチを切る。

1P目終了点から下を眺める。ビレイ支点は残置×1と自前のアングル、カムで作成。 1P目はホールド、スタンスともに細かい&全体的に残置少なめでA0も出来ないので、確かに沢靴では結構シンドイと思う。

フォローも全員登り切り、極小テラスに大人3人。完全にキャパオーバーだ。

2P目は根本さんにリードを交代。

シャワーを浴びながら直上。

傾斜は強いがホールド豊富。岩も安定している。

2P目の登り途中から下を覗く。中々の傾斜と高度感。

後半は再びホールドが細かくなるが、落ち着いて登れば問題ない。 最後に出てくるスラブパートは残置を上手く利用して突破。

全員無事に登り切り、下棚登攀終了。

落ち口より。 意外と時間がかかってしまったので、前半の滝を登って登山道へ詰めることにする。

すぐに出てくるF2は右から登る。

最後のガバを掴めれば終了。

登り途中。

F3。通常は左から登るらしいが…。


強点をついたライン取りで流心を直上。水流に#3.#4のカムをきめて落ち口へ。
その後、2つほど滝を越えて脱渓。登山道経由で駐車場に戻った。

下棚、本棚ともに今まで登った丹沢の滝の中でもトップクラスの難しさだった。 もう一度登れと言われたら絶対にお断りするが、次回は普通に上部の遡行だけしてみたい。

コースタイム

西丹沢自然教室7:00―下棚取り付き7:20―1ピッチ目8:40―2ピッチ目9:40―滝上11:30―登山道15:30―西丹沢自然教室16:00

装備

ラバーソール靴、フラットソール、50mロープ×2、カム、ハーケン