谷川・奥利根の沢

谷川 オジカ沢

ミニオツルミズとも称される谷川の名渓。

急峻な地形に多くの滝がかかる登攀系の沢。

今年は残雪が多いとのことだが、さすがに9月になれば消えているだろうと何も不安も無く臨むが…。

谷川 オジカ沢 遡行記録

2017/9/10 日帰り 晴れ

遡行グレード:4級

メンバー:ケーシ、他1名

谷川岳登山口の駐車場を利用しようと思ったが、いつの間にか私有地化されており
近くの河原付近に駐車する。

ここから真っ暗な中をひたすら登山道歩き。
前日2時間睡眠だったので、足取りが重い。


アプローチ途中。天気は良好。

少し迷ったが、オジカ沢とヒツゴー沢の出合に到着。

ここからオジカ沢に入る。とても滝を内包しているとは思えない貧相な出合だ。

沢に入り5分ほどで最初の連瀑帯が登場。

時短のため、右岸からまとめて巻く。


巻きはニラしか生えていないので結構悪い。

チェーンスパイク様様である。


巻いて滝上に出る。ここからが本番。気を引き締める。

快適な滝の登攀が続く。

意外と楽勝じゃんと思っていると、奥に見覚えのある白い塊が…。

やはり雪渓だった。。しかも想定外の登場の早さと量。

最初は潜って行こうとするが、雪渓を見上げると無数の亀裂が…。

この先どのくらい続いているか分からないので、左岸から大高巻きを開始する。


巻き途中から先を望む。

もっさりと雪渓が残っており、広河原とされる場所は完全に埋まっていた。

敗退の二文字が頭を過る。


協議の結果、このまま左岸を雪渓の縁に沿ってトラバースする作戦に決定。

落ちたらアウトな微妙なトラバースをしながら歩を進める。落ちたら奈落の底だ。


上手いことルートが繋がっている。


ようやく40m滝が見えてきた。


支点も取れないので、結構立った壁をクライムダウンしていく。


ようやく沢床に復帰。雪渓は今にも崩れそうな感じ。

雪渓の上を渡る作戦は選択しないで正解だったようだ。


さて核心の40m大滝。

水流右を登るようだ。

取り付きから見上げる。結局、ロープは出さずに登ってしまった。


落ち口より。


その上も間髪入れずに滝が出てくる。ここもノーロープで直登。


滝上から振り返ると結構急峻。

後半は藪に逃げたが、藪漕ぎも大概悪いので水線通しで行く事をおすすめする。


まだまだ滝は続いている。この辺りからヌメリが出始めてきた。

途中、格好良い鋭峰が姿を見せる。


後半のハイライト多段100mの滝。ここは左を快適に登れる。


8m滝は右岸を小さめに巻く。

落ち口へキレイに降りたい場合はジャンプが必須。怖い人はもう少し巻くと良い。


険しいこの沢もいよいよ終盤。写真では見えないが奥に12m滝がかかっている。

ここは左岸を大きめに巻いた。


三俣は中央の沢に入る。


源頭はヌメリが酷い&渋い小滝が続くので、神経をすり減らしながら慎重に高度を稼ぐ。


ようやくオジカ沢ノ頭に到着。

下山は中ゴー尾根を下る予定だったが、暑さでヘロヘロになったので天神尾根経由で楽々下山。

麓からタクシーで車を回収した。

コースタイム

5:00駐車場―6:30オジカ沢出合―9:00 40m大滝―11:00三俣―13:00オジカ沢ノ頭―15:30ロープウェイ駅―17:30駐車場

装備

ラバーソール靴、50mロープ、カム