今回は沢登りの“ザック”について解説していきます。
沢登りのザックって何を使えばいいのだろう?とお悩みの方の参考になれば幸いです。
沢登りのザックは何を使えばいい?
結論から言うと、沢登りのザックは普段の登山で使用しているもので問題ないです。
水抜け穴が空いていたり、生地がメッシュになっていたり、ザック自体に防水機能があったりなど、沢登りやキャニオニング(沢を下降するアクティビティ)専用に開発されたモデルもありますが、普通のザックでも特に問題なく使えます。
ただし、沢独特の臭いが染みつくので数回使用したものは沢専用にした方が良さそうです。
選ぶときのポイント
沢登り用のザックを新たに買いたいという方向けに、私が選ぶときに気をつけているポイントを紹介します。
- シンプルかつ軽量
ザック自体の重量はもちろんのこと、藪漕ぎ時にザックのパーツが引っかからないように出来るだけシンプルなものが良いです。
ウェストベルトは泳ぎや登攀で邪魔になることが多いので、そこまでしっかりとしたものでなくてもOKです。 - 丈夫な生地
藪漕ぎや荷上げなどで枝や岩と擦れることが多いので、出来るだけ生地が丈夫なモデルを選びましょう。 - 保水しにくい生地
生地によってはザックが水を吸って極端に重くなってしまうものがあります。
これは判断が難しいですが、実際に触ったり、店員さんに聞いてみるといいかもしれません。
容量
日帰りであれば15~30Lがおすすめです。
ロープを入れなければ15~20Lでも事足りますが、40.50mクラスの長いロープを背負う場合は30Lくらいの容量があると安心です。
泊まりの場合は40L以上あると安心ですね。
私は2泊3日くらいまでなら40Lで特に問題ないです。
グループでの沢登りなら団体装備を分配できるので、意外と嵩張らないんですよね。
中には30Lくらいのザックに2泊分収めてくる猛者もいます…。
ただし、装備や食事の種類によっては上記のようにいかない場合もありますので、
あくまでも参考程度に。
防水対策
普通のザックには防水機能がないので、別途内部の荷物の防水対策が必要です。
特に泳ぎが連続する沢では防水対策を怠ると死活問題になります。
防水にはドライバッグやビニール袋などを使います。
ジップロックや普通の登山で使う防水のスタッフバッグも有効です。
泳ぎや水を多く浴びそうな沢では
ドライバッグ+ビニール袋2-3重くらいで対策すると安心です。
反対にあまり泳がなくて水を浴びない沢では
ドライバッグのみorビニール袋のみと簡易的に対策しています。
いずれもビニール袋の口はまとめて限界までひねり、余力があれば細引きで締めるといいです。
排水対策
泳ぎがメインとなる沢ではザックの底に水が溜まってしまうことが多いです。
水が溜まると当然重くなるので、出来れば対策しておくと快適に遡行できます。
排水対策にはハトメを使うのがおすすめです。
ホームセンターに工具付きで\1,500くらいで売ってます。
まぁ、私は作業が面倒なのでやってません。使い込んでいたら自然と底に穴が開いてきたので、良い感じに排水してくれています(笑)
最後に
今回は沢登りのザックについて解説していきました。
ザックは使えば使うほど?味が出てくるものです。お気に入りのザックを見つけて長く沢登りで使えるといいですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。