装備

【沢登り初心者向け】沢靴の種類と選び方を解説!

こんにちは!サワグルイのケーシです。

今回は沢靴の種類や選び方について詳しく解説していきます。
沢登りをこれから始める方の参考になれば幸いです。

沢靴のソール

沢靴のソール(靴底)の素材にはフェルトソールラバーソールの2種類があります。

どちらも一長一短で一概にどちらが良いとは言えませんが、
以下でそれぞれの特徴について解説していきます。

フェルトソール

フェルトソールの特徴を図にするとこんな感じです。

種類 ヌメリ 草付き・泥 耐久性 価格
PPフェルト
ウールフェルト

【長所】
フェルトソールは苔やヌメリに強いのが最大の特徴です。
また濡れた岩や乾いた岩にもそれなりにフリクションが効くので、足下のコンディションが刻一刻と変化する沢登りの環境で大活躍します。

【短所】
一方でフェルトソールの弱点は草付きや泥です。
ソールに凹凸が無いため、滑りやすく高巻きなどでは結構気を使います。
チェーンスパイクを履いて弱点を補うことも可能なので、個人的にはあまり気にならないのですが。

【種類】
フェルトにはPP(ポリプロピレン)の化繊フェルトとウールフェルトが存在します。
一般的には安価で耐久性の高いPPフェルトが主流ですが、
さらにグリップ力が高いウールフェルトを使う人もいます。
しかしウールフェルトは高価でソールの減りが早いので、PPフェルトを購入するのが無難かと思います。

【まとめ】
フェルトソールはどんな場所でもある程度のフリクションが効く万能ソール!
初めて購入する場合はPPフェルトを買おう!

ラバーソール

ラバーソールの特徴はこんな感じです。

種類 ヌメリ 草付き・泥 耐久性 価格
ラバーソール ×

【長所】
ラバーソールは乾いた岩にめっぽう強いのが特徴です。
フェルトソールでは登れない傾斜をいとも簡単に登ることができます。
メーカーによって若干差はありますが、ヌメリの無い濡れた岩にも有効です。
ソールに凹凸があるので、草付きや泥に強い点もGOODですね!
乾いた岩やヌメリの少ない沢では最高のパフォーマンスを発揮します。

【短所】
ここまで聞いているとラバーソールって良いとこ尽くしですよね。
ですが、ラバーソール最大の弱点は苔やヌメリにめっぽう弱いという点です。
苔やヌメリには全くフリクションが効かず、スケートリンク状態(笑)
ヌメリの多い沢はもちろんのこと、乾いた岩が多い沢でも源頭部のヌメリには毎回気を使います。

【ラバーの種類】
上の表には書いていませんが、ラバーにも様々な種類が存在します。
アクアグリッパー、イドログリップ、ステルスC4、アクアステルスなどなど
独自配合のコンパウンドを使用し、メーカ毎に工夫がなされています。

【まとめ】
ラバーソールは諸刃の剣!沢の歩行や登攀に慣れた中上級者向きのソール!

沢靴の種類

沢靴の種類には足先が割れているタビタイプと、
渓流シューズなどとも呼ばれるタイプの2種類があります。

こちらも長所と短所がそれぞれありますので、以下で解説していきます。

沢タビ

足の親指と人差し指が分かれているタイプです。
昔の人は地下足袋にワラジを履いて沢登りをしていたようですが、
今はそのようなものを買わなくても、沢登り用にフェルトやラバーのタビが出ています。

【長所】
ソールが柔らかく、足裏や足先の感覚に優れるため、繊細なフットワークが得意です。
そのため、滝の登攀などで細かいフットホールドに乗る時に安心感があります。
自称“パワー系沢ヤ”の私も繊細なフットワークが苦手なため、このタイプを使っています。
あとは価格が安い点も魅力ですね。
\10,000以下で買えるモデルがほとんどなのでお財布にとても優しいです。

【短所】
ソールが柔らかいため、長時間の歩行や重荷を背負っての歩行には不向きです。
実際に歩いてみるとよく分かりますが、かなり疲れます。
さらにソールが薄いラバーソールは足裏がかなり痛くなり、長年使っている私でも全然慣れません。
また使用する靴下にも注意が必要です。
必ず先割れのソックスか5本指靴下を用意しましょう。
最後に短所になるか微妙な点ですが、
ソールが柔らかいため、基本的にリソールは不可です。
なので壊れたら買い替えです。まぁ、値段はそんなに高くないのであまり気になりませんが。

【まとめ】
沢タビは低価格で足裏・足先感覚重視の靴!
長時間の歩行や重荷での歩行は疲れやすいので注意。

沢靴(渓流シューズ)

最近の主流となっているのが靴タイプです。
見た目は登山靴に近く、水が抜けやすいようにアッパー(靴外側の生地)にメッシュ地を使用していることが多いです。

【長所】
ソールに剛性があるため、長時間の歩行や重荷を背負っての歩行時に疲れにくく、
不安定な足場でも楽に歩くことができ、安定した歩行が可能です。
またアッパーの状態にもよりますが、リソールが可能です。

【短所】
足裏や足先の感覚に乏しいため、繊細なフットワークが苦手です。
沢登りでそこまでシビアなフットワークを求められることはありませんが、
やはりタビに慣れてしまうとこちらには戻れません。

【まとめ】
沢靴は歩きやすさ重視の靴。初心者におすすめ!

代表的な沢靴メーカー

沢靴は登山靴やクライミングシューズよりも製造しているメーカーが少ないため、
以下の代表的なメーカーに限られます。
ここでは、メーカーごとの大まかな特徴について解説していきます。

モンベル(mont-bell)

言わずと知れた国内大手のアウトドアメーカー。
周りの友人や沢で出会う多くの人がモンベルの沢靴を履いている気がします。

【特徴】
展開しているラインナップが多く、自分に合った沢靴を探しやすいです。
また足首部分にネオプレンを使用し、
小石や砂利の侵入を防いでくれるため、スパッツなどを併用しなくてもOKです。
モデルチェンジで改良はされましたが、脱ぎ履きがしにくいのが難点と言ったところでしょうか。
全体的に細身のシルエットなので、靴タイプでも繊細なフットワークがしやすい印象です。
またラバーソールに使用されている“アクアグリッパー”は粘着性のある特殊なゴムを使用しているため、擦り減りは早いですが、濡れた岩や斜面で抜群のフリクションを発揮します。

キャラバン(Caravan)

こちらも有名なアウトドアメーカー。
沢登りや渓流釣りの世界では古くから絶大な信頼を得ている沢靴の王道です。

【特徴】
ラインナップは少なめですが、
モンベルに比べると堅牢な作りになっていて、歩行中の安定感があります。
幅広のモデルを展開しているのでモンベルに合わない人はこちらを買う人が多いようです。
足首部分は登山靴のような作りになっているため、着脱が容易ですが、
スパッツを併用しないと小石や砂利が侵入してくるので、気をつけましょう。
またラバーソールには“イドログリップ”というウォータースポーツに対応したソールを使用し、高いフリクションを発揮するソール形状になっています。

その他

上にあげた大手2社以外にも沢靴を独自に開発している会社があります。
モンベルやキャラバンがイマイチ…という方はこちらを試してみてはいかがでしょうか。
代表的な商品だけ以下に紹介します。

  • 秀山荘オリジナル
    ラバーソールシューズの先駆けとなったクライムゾーン“忍者”
  • カモシカスポーツオリジナル
    カモシカ渓流保温タビ
  • ファイブテン
    愛用者の多い、ステルスC4を使用した“ウォーターテニー”
    残念ながら廃版となり、入手困難になってしまいましたが…。

サイズ選びのポイント

初めて沢靴を購入する方で迷うのがサイズ感だと思います。
ここではサイズ選びのポイントを以下で解説していきます。

足長

登山用品店に行ったら、まずは足長を計測してもらいましょう。
計測は実際に使用する靴下を履いた状態で行ってください。

足長からジャストサイズか0.5cmくらいの余裕を持ったサイズがベストです。
登山靴というよりはスニーカーを選ぶ感覚に近いですね。
1.0cm以上の余裕があると滝の登攀でつま先に乗っている感覚が無くて結構怖いです。
一方、ジャストサイズで大丈夫なの?という声が聞こえてきそうですが、
沢登りは登山道に抜けると登山靴やアプローチシューズに履き替えることが一般的なので、遡行中はつま先が痛くなることはあまりないです。

私たちのサイズ感はケーシが足長26.5cm、沢靴27.0cm。
シュカが足長24.0cm、沢靴24.0cmといった感じです。(足長は靴下を履いた状態)

しかし、サイズ感は人によって考え方が異なるので、あくまでも参考程度に考えていただけたらと思います。

足幅・踵

サイズが決まったら、次は足幅と踵が自分の足に合っているかチェックしましょう。
小指の付け根が圧迫されて痛くないか、歩いてみて踵がしっかり収まっているかなどです。
この辺りは登山靴と一緒ですね。

まぁ、登山道に抜けたら履き替えればいいので、そこまでシビアに考えなくてもOKです。

メンテナンス

沢靴のメンテナンス方法は至ってシンプルで少し。
それはタワシなどで汚れを落としながら水洗い、その後にしっかり乾燥させることです。
汚れがついたままの状態や濡れた状態で放置しておくとソールやアッパーの劣化を早めるので注意が必要です。
沢登りにおいて足回りは最重要ポイントなので、遡行中にトラブルが起こらないようしっかりメンテナンスしましょう!

最後に

今回は沢靴について解説していきました。いかがでしたでしょうか?
自分に合った沢靴を見つけて、楽しい沢登りライフを満喫できるといいですね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!