谷川・奥利根の沢

上州武尊山 武尊沢

百名山、上州武尊山に詰め上がる沢。

下部は平凡だが、上部の景観と果てしなく続くナメ床がお見事!

利根川水系 武尊沢 遡行記録

2021/9/19 日帰り 晴れ

メンバー:ケーシ、シュカ、他1名

遡行グレード:2級

腰痛爆弾がだいぶ回復したので、腰の具合を見がてら友人と沢登りへ。
クライミングが出来ないので、登攀要素の少ない武尊沢へ行くことにした。


裏見ノ滝駐車場からスタート。


しばらく登山道を歩く。雨の影響か全体的にぬかるんでいて、沢に入る前から泥だらけ。


長いアプローチをこなして入渓地点に到着。


支度をして出発。約1ヶ月ぶりの沢登り。
すでに水がかなり冷たい!もうそんな季節になってしまったのか。


平凡な沢を進む。


変わりのない渓相に飽きてくるとようやく滝が出てくる。


しばらくナメ歩き。


ラバーソールがバチ効き!快適に登って行けます。


中々終わらないナメ。
屈んでバランスを取ることが多いので、腰が辛い。落ちないように慎重に登って行く。


ナメ床が途切れたところに最初の6m滝。


左から登る。


次の滝は水流の真ん中を登る。滝が次々と現れて楽しい。


奥に岩峰が見えてくると沢が開ける。
開放感MAXの中、ナメ床を駆け上がる!


ナメを登って行くと技術的な核心7-8mくらいの滝。
出だしの突っ張り部分がやや難しい。腰に一番悪いムーブだが、気合で突破。


滑りに注意して慎重に落ち口へ。


次は4段25m滝。


左から取り付いて登る。


ホールド豊富で登りやすいが、岩が部分的に脆いので注意。
高度感があるので、ロープを出した方が安心。


4段25m滝を越えると空が近くなり、一気に終わりの雰囲気。
奥に見える滝は左から登って越える。


最後の涸滝6mは土壁でハングしているので、直登は不可能。
弱点となる左の草付きから巻いて行くが、これがかなり悪かった。


巻きの草付きは途中から剥がれ落ちており、一部ボロボロの土壁を登らなければならない。
シュカさんが気合のリードで突破し、男性陣はゴボウで這い上がる。
土壌が脆い為、水害で草付きが剝がれてしまったのだろうか。とにもかくにもここが一番悪かった。


無事に巻き終えて沢に復帰。あとは登山道まで黙々と高度を稼ぐ。


稜線が見えてきた。


軽く藪を漕いで登山道に到着。


記念に山頂を踏んでいく。山頂は多くのハイカーで賑わっていた。


下山は避難小屋方面のルートから。
お気楽系なルートかと思いきやスリリングな鎖場が続き、腰にあまり優しくないルートだった。

地味に長い登山者歩きを経て、無事に駐車場に帰還。

沢の遡行時間よりも、アプローチ・下山時間の方が長かったが、
内容はナメと滝が途切れること無く続き、景観も良くて楽しめた。
最後の巻きが中々悪いので、気を付けた方が良さそう。
あまり濡れないので、10月中旬頃まで行けると思う。

それにしても腰の状態がかんばしくなく、初級と言われる今回の沢でも下半身に力が入らずいっぱいいっぱいの状態だった。
今期は復帰が絶望的な感じなので、しっかり治して来年に備えたいと思う。

コースタイム

駐車場8:30―入渓9:30―登山道11:50―山頂12:00―駐車場14:30

装備

ラバーソール靴、30mロープ