快適に登れる滝が多く、気持ちの良い遡行が出来る沢。
雪渓とヌメリと熱中症に苦しめられる。
檜枝岐川 保太橋沢 遡行記録
2023/7/7 日帰り 晴れ
メンバー:ケーシ、シュカ
遡行グレード:2級上
下ノ沢、黒檜沢を遡行したならば、やはりこの沢に行かない訳にはいかない。
という事で桧枝岐三兄弟を制覇すべく再び南会津にやってきた。
当初は黒檜沢の翌日に遡行する予定だったが、ケーシが謎の高熱(38℃)を出してダウンしたため、見送りになっていたのだ。
別荘の脇を通過させてもらい、入渓する。
最初から良い感じの渓相。
ナメと小滝がとても綺麗。
記録通り、かなりヌメヌメ。フェルトで来て正解だった。
小滝が続く。
これと言って大きな滝はないが、綺麗な滝が続いて良い感じなのだ。
ここは左から登る。
滝上のナメ。
釜もそこそこ深く、時折水に浸かりながら越えて行く。
序盤はとにかく癒し系。
5m滝は左から巻いて懸垂。普通に登った方が早かったかも。
沢が屈曲すると…。
奥に5m滝。右から容易に登れる。
しばらく小滝を満喫していると…。
小さなゴルジュが出てくる。
ゴルジュ最初の滝は右から登る。ここはラバーソールが欲しいところだ。
地味に嫌らしい。
ゴルジュはまだ続く。
次はCW滝。
左から登る。
ゴルジュ出口にかかる2段10m滝。
左から登る。ここはロープを出してもいいかも。
さらにこの上の5m滝を登るとゴルジュ終了。
河原を挟むと8m滝。まだまだ楽しませてくれる。
右から登る。
続く2段の滝は左から登った。
しばらく平凡に。
たまに出てくる小滝。
早く退屈ゾーンを脱したいので、暑さに喘ぎながら休憩無しで黙々と高度を稼ぐ。
このツケが後にケーシの体を蝕むことになるとは…。
ようやくトイ状4m滝。
突っ張りで登る。
次の滝は絶望系。少し戻って左岸から巻いた。
中間部はこの辺にしか滝が無く退屈。
中間部の滝群を抜けると沢が開けて、前方には雪渓の残骸が…。
1291m二俣までゴーロ歩き。
1291m二俣。ここは左俣へ。出合から雪渓が現れる。
最初は上に乗って歩いていたが、降りられず。
一旦戻って覚悟を決めてくぐり抜ける。
左俣は快適な小滝が続く。
とりあえず厄介な雪渓もなく一安心。
無限に続く連瀑。この辺からケーシの体が思うように動かなくなってくる。
どうやら熱中症になったようだ。
体のダルさを我慢して進むと再び雪渓が出現。
乗ることが出来ず、先も見えないので密藪を漕いで巻く。
最後はクライムダウンで雪渓に乗り移り、沢に戻った。
ここの密藪でケーシが完全終了。とりあえず休憩を挟むも体力戻らず…。
近いようで遠い稜線。とにかく進むしかない。
再び雪渓。ここはブロック状で通過は容易。
まだまだ小滝は終わらない。
最後の二俣。沢筋を忠実に詰めると時間がかかるので、右に入る。
頭クラクラ、呼吸が浅くなる&四肢が攣り、少し進んで休むを繰り返して何とか高度を稼ぐ。
山でここまで酷い熱中症になったのは初めてだ。前日までの高熱も関係しているのだろうか。
最後は尾根を乗越して…。
死にそうになりながら登山道に合流。
途中からお腹も攣り出して、シュカに荷物を持ってもらい何とか下山出来た。これは下山後にワインを献上しなければならない。本当に助かった。
熱中症対策を怠り、かなり痛い目を見てしまった。
沢自体は中間部がやや退屈なものの、下部はゴルジュも楽しめ、上部は稜線近くまで滝が途切れず、中々爽快な沢だと思う。
隣の黒檜沢より登攀要素多め。ヌメリが酷いのでフェルト推奨。
コースタイム
駐車スペース8:00―1036m二俣11:00―1291m二俣13:00―登山道15:30―駐車スペース18:00
装備
フェルトソール靴、50mロープ(30mでOK)