南会津の沢

会津駒ケ岳 下ノ沢

沢から百名山!会津駒ケ岳の近くに詰め上がる沢。

後半に出てくる連瀑帯の突破が面白い。

檜枝岐川 下ノ沢 遡行記録

2021/8/7 日帰り 晴れ

メンバー:ケーシ、シュカ

遡行グレード:3級

天気の関係で中々お目当てのゴルジュには行けず、近場の沢でトレーニング。
百名山PHも兼ねて、まだ訪れたことの無い会津駒ケ岳の下ノ沢へ行くことにした。


竜ノ門滝駐車場からスタート。
しばらく展望台への道を辿り、道が沢を横断する辺りで入渓。


ゴルジュ状の河原を少し歩いて進むと…。


竜門ノ滝前の淵を持った3m滝到着。
左岸から簡単に巻けるが、暑いので泳いで取り付く。
左壁にはトラバース用の残置がたくさんあった。


先程の滝を越えると竜門ノ滝40mが登場。写真は下段。


右から取り付く。ホールド豊富で快適に登れた。


続く上段は深い釜を持った滝。右から巻く。


慎重に巻き登って、落ち口にトラバース。


竜門ノ滝以降はしばらく平凡な河原歩きが続く。


二俣手前で10m滝が現れる。右から快適に直登。


次の6mCS滝は水流右から登る。


6m滝を越えると沢が開けて開放的な雰囲気に。


二俣に到着。泊まりならここら辺で幕営が良いと思う。
少し休憩をして左俣に入る。


左俣も前半は単調なゴーロ歩き。少しだけ雪渓が残っていた。


周辺がゴルジュ地形になってくると連瀑帯が始まる。


水と戯れながら突破。


くの字状の滝は右から取り付き、水流を横断して突破。


快適に登れる滝が続く。真夏なのでシャワーが心地よい。


3条10m滝は一見悪そうだが、中央から登れる。
脆い所もあるが、Ⅲ+くらい。


その後も途切れ途切れではあるが、滝が続く。
8m滝は水流をくぐって、左のルンゼから取り付き登る。


ここも岩が脆く、慎重に登って突破。


この滝は左岸巻き。


ゴルジュ地形が続く。


7m滝は右から突破。


その後は大きめの釜を持った小滝が連続。素晴らしい景観が続く。


奥に見える10m滝は右岸巻き。


奥ノ二俣に到着。入口がボサっている左俣に入る。


この沢ラストの大きめの滝。左から登って落ち口へ。


水も涸れていよいよ詰めへ。


最後の二俣を右へ。これが失敗だった。
ネマガリダケのビンタ(跳ね返り)に悶絶しながら進むと…。


ようやく視界が開けた!と思いきや、天国の草原はあちら(左俣)側…。
もう戻るのも大変なので、地獄の藪道を進む。


3歩進んでは2歩下がる、猛烈な藪を越えると小屋近くの湿原に飛び出した。


小屋のベンチで休憩後、今回の目的である会津駒ケ岳PHに向かう。
天上の楽園と呼ばれているだけあり、穏やかで美しい山容。


登頂!やはり沢から登る百名山は格別ですね。


素晴らしい景色を後にして下山開始。

駆け足で下って登山口に到着。
あとは少し舗装路を歩いて駐車場に帰還。

沢の前半は単調だが、後半は滝が連続して面白い。
真夏はアブが多いので、9月半ば辺りがベストシーズンだと思う。
泊まりで行くパーティもあるが、沢慣れしている人であれば十分日帰りも可能。

コースタイム

駐車場7:50―竜門ノ滝8:10―二俣9:30―奥ノ二俣11:30―登山道(休憩)12:50―山頂13:30―駐車場15:30

装備

フェルトソール靴、30mロープ