南アルプス・富士山周辺の沢

南アルプス イワンヤ沢

石灰岩が創り出した異空間ゴルジュ。

左俣遡行~右俣下降がおすすめ!

戸台川 イワンヤ沢 遡行記録

2015/7/14 日帰り 晴れ

遡行グレード:???

メンバー:ケーシ、他3名

一日休みを利用して日帰りゴルジュへ。

イワンヤ沢と聞いて、どこ?って感じだったが、調べてみると結構面白そう。

ワクワクしながら当日を迎える。


戸台駐車場に車を停めてスタート。快晴でゴルジュ日和!


30分ほどでイワンヤ沢出合なのだが、藪が生い茂っていて分かりにくい。


疑心暗鬼で沢に入る。最初は平凡。


目印となる10m滝。
頑張れば登れそうな感じもするが、ゴルジュが待っているので巻き。


右岸の巻き道にはしっかりとしたトラロープが付いている。


沢に復帰し、しばらく歩くと正面に見事な石灰岩の岩壁が見えてきた。


突然現れる洞窟状の滝。


とりあえず内部に入ってみる。


これも登れなくはなさそうだが、グッと堪えて温存。
右岸から簡単に巻ける。


樹林帯の先に二俣っぽいものが見えてきた。ここで装備を付ける。


まずは左俣から出発。入口からすでに凄い地形!


左俣のゴルジュ全景。石灰岩の白が際立つ。
手前に見えるF1は左の水流沿いを登った。


続くF2。右壁を登る。下部は結構ヌメるので注意。
上部は適度に配置されたホールドを使用して突破。
石灰岩は濡れると凄く滑るので慎重に登った。


F2上から振り返る。別の世界に来たかのよう。


釜を持ったF3。左から登る。


滝上から。


最後のF4。通常はステミングで中央付近を登るようだが、左壁のハング部分から突破。


これにて左俣終了。物足りないので左俣を下降し、右俣を遡行することに。


懸垂2発で出合に戻る。
右俣F1はのっぺりとした滝。


カムでエイドしてくれと言わんばかりのクラックが左側に走っている。


エイドからフリーに切り替える辺りが核心?かな。

その後のF2はショルダーで越えていく。


F2上の渓相。極狭水路状になっている。


地味に難しい滝を登っていくと…。


明らかに弱点の無い滝にぶち当たる。F7なのかな?


記録では上からアブミがぶら下がっていたとあるが…。
そのような物はあるはずもなく、ボルト跡を利用して取り付く。


釜は結構深く、離陸するのも困難。

メンバーで交代しながら挑み続けるも、水圧と弱点の無い滝にボコボコにされ、タイムアップとなり撤退することに。

帰りはこんな感じの危ない滑り台をしながら帰った。

アプローチはやや長いが、石灰岩ゴルジュは必見。
1泊2日で余裕を持って行けばじっくり楽しめると思う。右俣のF7はボルトが無いと難しい感じはあったが…。

コースタイム

8:00駐車場―8:30イワンヤ沢出合―9:30洞窟状の滝―9:50二俣―12:10左俣終了―12:50右俣出合―14:00右俣終了―14:30イワンヤ沢出合―17:30駐車場

装備

フェルトソール靴、フラットソール、50mロープ、カム、アブミ