屋久島・離島の沢

屋久島 石塚小屋沢

癒しの美渓。

静寂の森を散策。

荒川 石塚小屋沢 遡行記録

2022/5/7 日帰り 曇り時々雨

メンバー:ケーシ

遡行グレード:2級

小楊子川から2日レストを挟み、再び晴れ予報が出たので沢へ。
当初は安房川北沢右俣1dayを予定していたが、シュカの足の調子が悪く、
様子見がてら、ずっと気になっていた石塚小屋沢へ行くことにした。


ダラダラ起きて安房の拠点を出発。
淀川登山口の駐車場は相変わらず満杯のため、少し戻った路肩に車を停めてスタート。
晴れ予報であったが、山間部はどんよりとした天気。今にも雨が降り出しそうだ。


淀川小屋に到着。シュカは手前で足痛が酷くなり車に帰宅。
今日はケーシ1人での遡行となる。何気に1人で沢を登るのは初めてだ。


支度をして入渓。鹿さんが沢に遊びに来ていた。


出合に向けて沢を下降していく。既に美しい。


苔が模様みたいにナメに貼り付いている。


苔がイイ感じ。


巨大ポットホールもちらほら。


自然の美術館。


沢の景観を楽しみながら進むと、巨岩帯が出てくる。
片手が使えない&ソロなので慎重にルーファイして進む。
雨がパラパラ降りだして来て、帰ろうか真剣に悩む笑。晴れ予報はどこいった!


面倒な巨岩帯を過ぎると再び癒しの渓相。


やっと出合に着いた。
淀川小屋~石塚小屋沢出合までは巨岩帯にそこそこ苦しめられるので、
カットしたい場合は、淀川小屋に向かう登山道途中のコルからダイレクトに出合へ降りると良いかもしれない。


さて、石塚小屋沢遡行開始。
前半は面白い形状の滝が出てくる。


苔ゴルジュ。


たまに出てくるナメ。


苔生した岩がオブジェのように転がっている。


美しい幅広の滝。


僅かな癒し区間が終わると巨岩帯。地形図の等高線が詰まっている箇所だ。
片手クライミングで慎重に進むが、フェルトソールが滑りまくって恐怖だった。
屋久島全体的にラバーの方が相性良いかもしれない。


巨岩帯を抜けると絶景が広がる。まさに地獄と天国。


屋久島の森に1人。自分の歩く音しか聞こえない静寂の空間。途中で帰らなくて良かった!


プチゴルジュも出てくる。


素晴らしい!


景色に見とれているとあっという間に二俣。写真は右俣。


こちらは左俣。


右俣の方が早く登山道に上がれるのでこちらへ。


優しい渓相。


次第に水が枯れていき…。


登山道に合流。


あとは花之江河経由で下山。

無事に帰還~。

石塚小屋沢は屋久島特有の巨岩帯に前半は苦しめられるが、後半は文句の付けようがない渓相。お隣の淀川のような景観が続く。
また左俣は美しい滝が出てくるらしいので、時間に余裕があればこちらを詰めるのが良いかも。

源頭部は増水の影響を受けにくいので、多少の雨なら特に問題無く遡行可能。
天気が微妙な日や足慣らしにもってこい。

コースタイム

淀川登山口9:00―淀川小屋9:30―石塚小屋沢出合10:30―二俣12:30―登山道12:50―淀川登山口14:20

装備

フェルトソール靴、30mロープ