屋久島の四大河川の一つとして知られる永田川。
遡行内容は大味だが、神様のクボは一見の価値有り!
永田岳 永田川~神様のクボ 遡行記録
2019/4/12-13 1泊2日 晴れ/曇り
メンバー:シュカ、他1名
遡行グレード:3級上
宮之浦川の遡行に向けて、まずは体力作りも兼ねたトレーニングで永田川へ!
横河渓谷の駐車場から出発。まずは林道を歩いて終点まで。
林道終点から左岸に付けられている猟師道を少し辿って、沢に降りる。
入渓。水が綺麗!
巨岩帯を縫うように進む。基本的に滝は登れないものが多い。
夏なら泳ぎたいところだが、4月なのでなるべく水に入らずに進む。
少しゴルジュっぽい地形も出てくる。
沢は巨岩で埋め尽くされているのでルーファイをミスると面倒なことになる。
一つひとつの釜が大きく、深い。
400m付近で一旦沢は平凡になる。巨岩帯も少し落ち着いた感じとなった。
ひたすら単調な遡行が続く。 何とか本日中に上の岩屋に到着したいところ…。
そろそろ良い時間になってきた。暗くなる前にテン場を探しながら歩く。
上の岩屋は無理かな…と諦めかけた所で二俣が現れた!
右谷とネマチのクボとの二俣だ。
すぐ右側に目を向けると岩屋発見!無事、日没前に上の岩屋に到着できてほっとする。
岩屋は古くから猟師達に利用されているようで、ロープや焚火跡が残っていた。 大人2人でギリギリのスペースだった。
翌朝、日の出と同時に行動開始。
滝がたくさん出てくるようになり、沢は一気に高度を上げて行く。
巨岩の間から流れる滝は左岸巻き。
小さく巻くと4mCS滝。これも登れないので戻って左岸を巻いた。
この連瀑帯も左岸から巻いた。 それにしても、かなり源頭部まで来ているはずなのにこの水量。 雨の日はこの付近でも鉄砲水が発生するらしい…。屋久島恐ろしい!
ようやく神様のクボとの二俣に到着。入口から完全に藪。
入口は巨岩に埋め尽くされており、通過も容易ではない。
巨岩&シャクナゲと格闘しながら、ようやく沢に復帰。 奥に神様のクボらしきものが見えてきてテンションアップ!
振り返る。見た目は何とも無さそうだが、巨岩とシャクナゲに阻まれて進むのが本当に大変…。 シャクナゲの海を潜るように進んで行くと突如視界が開け、神様のクボが見えてきた!
神様のクボに到着。ガスがかかって幻想的。 反対側には宮之浦岳が見える。
右の踏み跡を少し辿ると…
永田岳の登山道に飛び出した!記念に山頂に寄ってから下山開始。
下山路は永田歩道。コースタイム約9時間、地獄の下山が始まる…。
鹿之沢小屋に到着。もう1泊したいところだが、今日中に下山するためスルー。
当然辺りは次第に暗くなり、ヘッデン下山で19時頃登山口に到着。
全体的に巨岩帯・ゴーロ・高巻き・藪という感じでバリエーション登山のような内容の沢だったが、屋久島の谷のスケールの大きさを感じることができて良かった!
コースタイム
1日目 駐車場8:40―入渓地点9:20―上の岩屋17:40 2日目 起床4:00―出発5:00―神様のクボ出合7:40―神様のクボ11:50―永田岳12:00―鹿之沢小屋12:50―登山口19:00―駐車場19:30
装備
ラバーソール靴、30mロープ