東北の沢

吾妻連峰 松川

吾妻三大名渓の一つ。

次々現れる迫力ある滝とミルキーブルーの釜が独特な景観をつくり出している。

最上川 松川 遡行記録

2022/8/9 日帰り 晴れ

メンバー:ケーシ、シュカ、他1名

遡行グレード:3級

沢合宿3日目。2日間天気がもちそうなので、泊まり沢行きたいなーと思い、中津川を提案したが却下されたため、日帰りで行ける松川へ。
大平温泉の駐車場に車を1台デポって、入渓地点に向かう。


4WDでも躊躇するような悪い林道を進み、適当な所で駐車。
車から降りると大量のアブが猛烈な勢いで襲いかかってきて発狂。
シュカさんはケーシと二人ならソッコーで帰っていたらしい。友人がいなかったら危うく駐車場敗退するところだった(笑)


アブを払いながら林道を進み、矢沢出合から入渓。
ミルキーブルーの水が美しい。


最初は癒しのナメ歩き。


ハート型の釜。


深い釜を持った滝とナメがしばらく続く。序盤だけでも名渓の予感。


ここは左から泳いだ。底が見えないのでちょっと怖い。


その後も景観を楽しみつつ進むとヒョウタン淵15m滝。
ここは右岸から大高巻き。懸垂無しで沢床に復帰。


少しゴーロを挟むと再びゴルジュ状に変化。


奥には17m直瀑が豪快に水を落としている。


ここは左岸の滝を登って巻く。


いくつか滝を越えて行くと…。


二俣に到着!手前に小さな沢があるので実際は三俣になっている。
絵画のような美しさでとても神秘的な空間だった。


しばし写真タイムをとって遡行再開。
出合の滝は左から登る。


落ち口から振り返る。素晴らしい景色!


次の滝も左から。全体的にフリクション抜群でラバーだと快適に登れる。


絶え間なく滝が続く。次の18mは左のバンドから登れる。


ここを越えるとしばらく穏やかな河原に。


時々出てくるナメを楽しむ。


平凡区間が終わると2段20m滝。ここから後半戦の始まり。


右から小さく巻いて行く。写真は上段。


癒しの渓相を進むとこの沢最大の40m大滝。左から巻き上がる。


滝上の渓相。


トイ状の滝は右の斜めに伸びるルンゼから登った。


絶え間なく続く滝もようやく落ち着き、完全に癒し系に変化。


綺麗な白いナメ床が続く。


幅広10m滝は左から巻いた。


明道沢出合。この辺りからミルキーブルーが消える。


沢の水は澄んだ緑に変化。最初のゴルジュは泳いで突破。


二番目のゴルジュも泳いで取り付く。


奥の5m滝はシャワクラで突破。


三番目のゴルジュ。


手前の2m滝を登るシュカさん。
ここの登りで友人が登れず、粘っている内に軽い低体温症になってしまった。。
ロープを出して何とかユマーリングで登ってきてもらった。


ゴルジュ出口の滝は簡単。


その後、しばらくゴーロを進むと最後のゴルジュ。
ゴルジャー魂が疼くが、今回は友人の体調も考慮してお預けに。右岸から巻きにかかるが、大きく巻きすぎて中々苦労した。


巻き終えて少し進むと…。

ゴールの大平温泉に到着!あとは道路にあがって駐車スペースへ。

松川は高巻き主体の沢だが、高巻きの苦労感を忘れるほどの素晴らしい渓相が続く名渓だった。日帰りにしては中々充実の内容。
最後のゴルジュは温泉からすぐにアプローチ出来るので、ここだけ突破しに行くのもアリかと思う。
全体的にヌメリが少なくラバー推奨。高巻きは意外と悪い。

コースタイム

駐車スペース6:30―ヒョウタン淵7:00―40m大滝10:00―明道沢出合11:00―大平温泉13:30―駐車スペース(大平温泉)14:00

装備

ラバーソール靴、30mロープ