無限にゴルジュが続くマイナー沢。
中上級者向きの渋いルート。
室谷川 打出沢 ムサ沢 遡行記録
2023/8/26 日帰り 晴れ
メンバー：ケーシ、シュカ、他1名
遡行グレード：4級
全国的に非常に微妙な天気の中、唯一何とかなりそうな会越の沢へ。
津川のセブンでポムチムと集合後、室谷の登山口に車を一台デポ、もう一台で入渓点近くまで走らせる。
結構悪い道を慎重に進み、橋手前の駐車スペースで身支度。少し歩いて入渓。
しばらく河原歩き。
駐車スペースでは気にならなかったアブが大量にたかってきて発狂しそうになる。
ノーパンタイツは自殺行為に等しかった。
たまにゴルジュが出てくる。
ゴルジュの写真ばかり載せているが、ゴルジュは一瞬で終わる。ほとんど河原歩き。中々始まらない。
ついにゴルジューランド開園？渇水気味で水が淀んでいる。
早速内部に突入。
快適に登れる。
次はちょいムズCS滝。空身で左から。
ここも地味ムズ。連携プレーで越える。
前方に広がる絶望的な地形。雨が降ったら悲惨な事になりそうだ。
再びゴルジュ。
滝と巨岩帯を越えて行く。
沢が左に曲がると前方に極端に狭まったゴルジュが出現。
6m滝は泳いで取り付き登る。離陸がやや悪い。
激セマゴルジュを進む。
奥に10m滝。
ロープを出して登攀。クラック沿いを登る。
次の7m滝は右端の狭いスラブから。ケーシは滝下から中央を直上。傾斜が強く悪い。
登りきると前方に30m大滝。これは登れん…。
左岸の草付きから巻く。
高度感のある巻き。
捨て縄のある灌木から懸垂で落ち口へ。振り返るとこれまたスゴイ景観。
口無しの釜があった滝。
15m滝は近づくと登れそうにも見えたが、無難に巻く。
各自ノーロープで行くが、最後の一ヶ所が悪いので途中からロープを出す。
次の滝も絶望系。
高度感のあるバンドから巻く。全体的に巻きが渋く緊張感アリ。
嫌らしい高巻きから解放されて気持ちよく泳ぐ。
楽しいゴルジューランド。
co650付近の河原。まだ昼前なので、日帰りで抜けよう案が浮上。先に進む。
河原後の美滝。再びゴルジュになる。
ゴルジュを抜けると2段20ｍ大滝。
右のバンドからトラバースし、乾いた岩を直上。激暑だが気分は爽快！
大滝を越えると側壁が緩み、優しい渓相になる。
5m滝は左からフリクションで快適に直登。全体的にフリクションバチ効きで気持ちいい。
渇水気味の綺麗なナメ。
泳ぎ→地味に難しい小滝登りの無限ループ。
小さくてかわいいゴルジュ。
途中にあったオアシス。水がとても綺麗。
この先の小滝が地味に悪かった。
本当に良い沢ですわ。
ゴルジュが終わるとナメ滝が出てくる。
co830二俣。見事な両門の滝になっている。
この辺から少しずつヌメリが気になり始める。
明るいナメを進む。
ナメ歩き最高！と言いたいところだが、灼熱過ぎて死にそうになる。
日陰で大休止し、体を冷却。
そのまま日陰で寝てしまいそうだったが、重たい腰を上げて出発。
大量のナメ滝を越えて行く。
後半の滝は地味に悪い系の物が多く神経をすり減らす。
雷鳴にビビりながらも暑さに耐えて高度を稼いでいく。
最後に密藪を少し漕いで登山道へ。御神楽岳山頂へ行きたかったが、時間がないので諦める。
周囲の山々は結構ヤバそうな雲がかかっていた。ここから室谷登山道を下山。
暗くなる前に登山口に到着。泊まり装備を背負ったまま何とか日帰り出来た。
後は車を回収しに行き、コンビニで解散。今回もお疲れ様でした！
ムサ沢は会越の沢ではかなりマイナーな部類と思われるが、人気の御神楽沢に引けを取らない期待以上の内容。
登攀や巻きは渋い箇所も多いが、距離的にも内容的にも十分日帰りは可能なので、荷を軽くしてサクッと登ると良いかもしれない。
コースタイム
駐車スペース7:00―30m滝9:40―co650河原11:30―co830二俣13:30―登山道16:00―室谷登山口18:30
装備
ラバーソール靴、40mロープ、カム・ハーケン
