下田・川内の沢

下田・川内山塊 早出川本流

最初から最後までとにかく泳ぎの連続!

岩魚のような泳力を求められる沢。

下田・川内山塊 早出川本流 遡行記録

2019/9/5-7 2泊3日 全日晴れ

メンバー:ケーシ、シュカ

遡行グレード:5級上

本州に戻って来てから不安定な天気に振り回され、入渓地点まで行っては予想外の雨に降られて敗退の連続。
台風前にようやく長い晴天が続きそうなので、手始めに早出川本流へ行くことにした。
せっかく行くならとガンガラシバナも繋げての4泊5日プランを実行する。


お昼過ぎに早出川ダムに到着。
今日は中杉川出合までなので、ゆっくり支度をして出発する。


アプローチの道は気の抜けない箇所が多く、気を遣う。
以前通ったときに比べて、崩壊した箇所が増えていたが難なく通過できた。


駒の神から踏み跡を辿り、ようやく早出川に降り立つ。
左が本流で正面が中杉川
シュカさんが熱中症気味でゆっくり進んだので、ここまで約4時間かかった。
河原で適当にビバークするが、メジロアブとヒル、羽蟻などの害虫に襲われて不快な夜だった。


翌朝、日の出と同時にスタート。
今日中に何とかアカッパ沢出合付近まで歩を進めたいところ。
いきなり写真奥のドゾウ淵の泳ぎから始まるが、興奮しすぎて写真を撮り忘れた。


ドゾウ淵を越えてからは、しばらく平凡。
時短のために巻けるところはどんどん巻いて行く。


最初の巨大プール。ここは泳がないとダメそうだ。


流れを見極めて進む。
 
序盤はずっとこんな感じ。


平泳ぎだけだと疲れるので、泳ぎ方を変えながら進む。


今日もシュカさんの体調が優れないようで、敗退しようか悩んだが…。
帰るのも地獄なので、ペースを落として進むことに。


一旦ゴルジュ地形が緩み、穏やかな渓相に。


日差しが当たって水の色がとても綺麗。
周りの地形と相まって、この山域には手つかずの自然が残す独特の美しさがある。


それにしても今日は本当に9月なのか?というくらい暑い。。
岸に上がると干からびそうになるので、なるべく水中を進む。


少し行くと再び長い泳ぎ。


まともに泳いだら100Mくらいありそう。


ケーシは途中で左岸の棚へ。シュカさんはそのまま泳ぎ切る。


しばらく河原歩きと少しの泳ぎが連続する。
正面に岩壁が見えてくると…。


また泳ぎ。


泳ぎきって振り返る。
側壁が使えるところはヤツメウナギ泳法で体力を温存。


河原歩きと泳ぎを繰り返していると前方に威圧的なゴルジュが見えてきた。


ここが最初の関門、シゴヤ淵。
部分的に側壁が覆いかぶさっている。早速内部に突入。


泳ぎ途中から振り返る。
ゴルジュ内は思いのほか暗く、巨大な生物が潜んでいそうな雰囲気。


途中に大岩が沈んでいたので小休止。
基本的に側壁の手掛かりは薄く、水量が多いと突破は困難と思われる。


最峡部へ突入。


シゴヤ淵の出口。


その先もゴルジュが続く。


気を抜くと流されて入口からやり直し。


ゴルジュを抜けると、ようやく泳ぎから解放される。


と思いきや、またゴルジュが始まる。


仕方無く泳ぐ。


ずっと泳ぎ。荷物の重さもプラスされて疲労が溜まってきた。


終わらないゴルジュ。


水温が高いことが唯一の救い。


河原が全然出てこない。


しばらく泳ぐと久しぶりの河原が!
遡行図と照らし合わせた感じ、恐らくこの辺がドウガン沢付近の幕営適地。
でも増水には全く耐えられないだろう。


河原を挟んでそろそろ落ち着いたかな?と思ったら、またゴルジュが始まる。


最初は水深が浅いので通過しやすい。


徐々にゴルジュが狭くなってくる。再び長い泳ぎ。


シュカさんから笑顔が完全に消える。


コモリ淵手前のゴルジュ。


ここもずっと泳ぎ。もうお腹いっぱい。


そして第2の関門、コモリ淵(コウモリ淵)に到着。
シゴヤ淵ほどでは無いが、ここも中々不気味。


コモリ淵は途中で浅くなっている場所があるので、一休みできる。


ゴルジュ後半。
意外と流れが強く、流れを見極めないと押し戻される。
最後は出口の流木にランジをキメて終了。


ゴルジュ出口から振り返る。


コモリ淵を抜けるとビバーク適地有り。


容ヶ谷出合。


もう泳ぎは終わりでしょーと思っていたら、またゴルジュ。


無になりながら泳ぎ進む。


再びゴルジュが狭くなる。


水深は浅いが、流れは強烈。


ようやく最後の関門、大釜淵に到着。


足はつかないが、突っ張りで処理できる。流れは結構強い。


大釜淵後半。


流れに逆らい奮闘!


猛烈な流れの大釜淵出口の滝。
ここはお助け出すもシュカさん登れず、ゴルジュ入口から巻いてもらうことに。
1時間くらいで巻き終わり合流。時間がおしているので先を急ぐ。


広倉沢出合。
中々良い時間なので、ここら辺で泊まろうかとなったが、
荷物を軽くすればもう少し歩けるとの事で、軽量化して今出を目指すことに。


平凡な河原を進むと本日最後の泳ぎ。ここが恐らくコスゲ淵。


泳ぎ進むと奥に3m滝。


右から泳いで突破。


何とか日没前に今出に到着。
釣り師が出合で幕営していたので、割岩沢に少し入った河原で泊まる。


翌朝、ガンガラシバナを登る予定だったが、シュカさんの疲労具合と真夏日並みの暑さに心を折られて下山することに。


アカッパ沢までは意外と水に浸かる箇所が多い。


アカッパ沢からは山を越えて、一ノ俣沢を下降していく。


ピンクテープがあったりなかったりだが、特に問題なし。


沢の下降中、ケーシの膝に激痛が走る。(後日病院に行ったら膝の靭帯を痛めていた)
一ノ俣沢は大きめの滝が3つほどあるが、
最初の滝以外は膝の痛みを考慮して懸垂で処理した。
通常はクライムダウンor巻き降りることは可能だと思う。


滝場を越えるとヌメヌメのナメを気を遣いながら下降していく。

ようやく終了地点に到着。
ここから電波の通じるところまで歩き、タクシーを呼んで車を回収に向かう。
ダムまでの最短ルートが通行止めのため、最寄り駅までしか行けないと言われていたが、運転手さんのご厚意でダムまで送り届けてもらった。

帰りがやや難点(経済的にも)だが、もっと人が入っても良い沢だと思う。
早出川の名の如く、増水はかなり早いので天気には細心の注意を払った方が良さそう。

コースタイム

1日目
早出川ダム13:30―中杉川出合17:30

2日目
起床5:00―出発6:00―シゴヤ淵10:30―コモリ淵13:30―大釜淵15:00―今出17:30

3日目
起床6:00―出発7:00―アカッパ沢出合8:00―一ノ俣沢下降開始9:30―一ノ俣川橋13:00

装備

ラバーソール靴、50mロープ、ライジャケ、ウェットスーツ(シュカのみ)