頸城の沢

頸城 鍋倉谷

火打山、天狗の庭に詰め上がる沢。

ゴーロ歩き主体だが、点在するゴルジュ帯の突破は面白い!

真川 鍋倉谷 遡行記録

2020/9/15 日帰り 晴れ

メンバー:ケーシ、シュカ

遡行グレード:2級上

9月前半は東北のゴルジュと大滝を中心に登り込む予定だったが、天気があまりよろしくない。気が付いたらもう中旬になっていた。
とりあえず近場で一本と天気の良さそうな頸城の沢に行くことにした。

杉野沢橋脇に車を停めてスタート。 山はいつの間にか秋の訪れを思わせるような寒さ。体を温めるために小走りで遊歩道を進む。

ヒコサの滝展望台に到着。直登はかなり厳しそうだ。

展望台からピンクテープに沿って入渓地点を目指す。

しばらくピンクテープと踏み跡を辿ると突然道が不明瞭になったので、 適当な所から沢に降りる。ここで支度をして遡行開始。

最初はゴール歩き主体で少し退屈。 釜を持った小滝がたまに出てくるが、水が冷たすぎて入りたくないので巻き巻きで進む。

サクラ谷との二俣に到着。左に入る。

すぐに沢はゴルジュ状に変化。小滝を越えて進むと5m滝にぶつかる。

右の乾いたリッジを登って落ち口にトラバース。地味にヌメって気を使う。

次は4mCS滝。恐らくここの登りがこの沢の核心。 左の乾いたフェースを登る。
ホールドは小さなポケット主体で支点は取れない。 フリクション頼みの箇所もあるのでフェルトだと厳しいと思う。

核心部を越えるとナメ床が広がる。 火山系の沢特有のカラフルな染み出しが特徴的だった。

あばら骨のような不思議な岩も出てくる。

右の斜面には謎の岩塔が見えた。

特異な景観ゾーンを抜けてしばらく進むと再びゴルジュ地形に。


中に入るとトイ状の10m滝。左から登れそうだが、簡単に巻けそうなので左岸から巻く。

落ち口に懸垂して復帰。

その後はゴルジュ地形に簡単な小滝がかかる。

ゴルジュを抜けると沢は開けて明るい渓相に変化。この滝を越えると…

テン場適地の河原に到着。泊まりで行くならここら辺で泊まるのがベスト。

河原を過ぎると次第に水が少なくなりボサり始める。

藪の薄い所を進んで行くと面倒な藪漕ぎ無しで天狗の庭に飛び出した。 まるで天国のような草原。紅葉の季節に来たらもっと綺麗だと思う。

5分程で登山道に到着。記念に火打山をPHしに行く。

歩きやすい登山道を登って山頂に到着。 ガスっていて残念だったが、百名山ゲット!これで65座目?

美しい景色を眺めながら下山開始。

平日なのに結構人の多い登山道にびっくりしながらも登山口に戻ってきた。

あとは3km歩いて車を回収し活動終了。 翌日は泊まりで近くの沢に入る予定だったが、予報が悪くなっていたのでゆっくり帰ることにした。

the歩き系の沢で概ね単調だが、随所に出てくるゴルジュとナメのおかげで遡行中は飽きること無く登れる。 ヌメリはほぼ無く、ラバーソールがおすすめ。 あまり濡れる沢では無いので、10月下旬頃まで行けると思う。

コースタイム

杉野沢橋7:00―入渓7:40―サクラ谷出合8:40―登山道11:40―火打山12:30―登山口15:20―杉野沢橋16:00

装備

ラバーソール靴、30mロープ