静岡県の集落に眠るマイナーゴルジュ。
WEBの記録は数件しか見当たらず、F1の龍王権現の滝は成瀬氏しか登った記録が無い。
果たして登ることができるのだろうか…
厚血川 龍王渕ゴルジュ 遡行記録
2018/7/21 日帰り 晴れ
遡行グレード:???
メンバー:ケーシ、他4名
7月と言えばゴルジュの季節。関東のゴルジュに飽きたので、静岡県に遠征。物凄く遠い。
道の駅に当日集合し、ゴルジュのある龍王権現遊歩道の駐車場に向かう。
駐車スペースは3台ほどで準備をして出発。近くに集落があるからか、車がポツポツ通る。
龍王渕までは歩道が整備されており、アプローチは容易。
それにしても大人5人がフル装備でゴルジュへと向かう光景は何とも異様だ。
吊り橋を渡って、1-2分歩くと…。
龍王権現の滝(以降F1)が姿を見せる。
写真で見るより威圧感があり、傾斜も結構立って見える。
登れるかはさておき、リードの権限をかけてゴルジュじゃんけん開催!
見事に敗北…。リードはさっそく泳いで取り付く。
悪そうだが、13クライマーはスイスイ登っていく。
最後の微妙なトラバースをクリアし、無事に登り切った!後続4名も続く。
取り付いてみると岩はしっかりしており、滑りも少なくルート取りを誤らなければ、あまり難しくは無かった。
少し休憩をしてF2へ。落差は無いが、釜が渦を巻いており巻かれたらヤバそう。
ルートは右側と対岸へと渡って左側の2通りが考えられそう。今回は左側を選択。
ロープを付けて白泡立つ釜にダイブ。そこから対岸に渡り、滝の左側を登る。
滝上から。滝の左側はボルダー5級くらいのムーブだが、ツルツルの足場にフェルト靴で立ち込めず、大人しくユマール。
この沢、全体的に滑りが少ないのでラバーソールの沢靴がおすすめ。
龍王渕ゴルジュ出口のF3。ここは簡単に登れそう。
ヒールフックで取り付き、離陸!
あとは快適な登りで落ち口へ。
思い思いに好きなルートを登る。落ちても釜なのでケガはしないだろう。
F3を越えると一旦開けて、前方には民家が見えてきた。
静岡のゴルジュには何回か行っているが、普通に民家周辺にゴルジュがあることが多いので驚かされる。
しばらく進むと20mほどの大滝が出現。
よく見ると落ち口の立ち木にスリングがぶら下がっているので、偵察がてら取り付く。
左の泥スラブを登り、滝方向にトラバースするが、脆い+腰痛が悪化してきたので、無理せず左岸巻きを選択。
グズグズな斜面を直上し、滝と同じ高さのところでピッチを切る。
滝の落ち口に向かって踏み跡っぽいものが走っているのが見えるが、
この辺りから私の腰痛が悪化してきたのと15時半と結構良い時間なので、林道に上がることに。
1時間ほどで林道へ。たっくい淵まで行けなかったのが悔しいところ。
結局この日の無理が祟り、腰痛で寝たきりとなり、2日間仕事を休むハメに…。
無理をしないで良かった。
コースタイム
9:30駐車スペース―9:35 F1―13:10龍王渕ゴルジュ出口―14:10 20m直瀑―17:00林道―17:30駐車スペース
装備
フェルト靴、50mロープ×2、カム、アブミ