隣のマチホド沢とは対照的に下山の面倒さから、あまり遡行記録を見ない沢。
短いながらも急峻な地形に大滝とナメが連続する。
小出俣川 センノ沢~イラクボ沢下降 遡行記録
2016/7/12 日帰り 晴れ
遡行グレード:3級
メンバー:ケーシ、他1名
前日の抱返り沢で全身筋肉痛の中、せっかく天気も良いので近場の沢へ。
小出俣川(おいずまたがわ)の沢は今回が初。
マチホド沢の下見も兼ねて、あまり記録の無いセンノ沢に行くことにする。

ゲート前の駐車スペースから林道を千曲平橋まで歩く。
この付近はヒルが出るらしいが幸い1匹も付着していなかった。
入渓直後は平凡な渓相。

しばらくすると10m滝が出現。ここは右岸から簡単に巻ける。
直登は難しいかな?

滝上からしばらく歩くと、大ヒラナメのセンが登場。
今回は水量が少なくイマイチ迫力に欠けるが、舗装道路のような真っ平なナメが300mほど続いている。

ナメが終わると赤茶けた8m滝。
念のためロープを出したが簡単に登れた。Ⅲ+くらいかな。

滝上から振り返る。天気が良すぎてかなり暑い。

次第に側壁が立ってくると二俣に到着。
マチホド沢には威圧的な100m大滝がかかる。
センノ沢も中々の切れ込み具合。

センノ沢入口には2段10m滝がかかるが、倒木が邪魔なため巻き気味に登る。
頼りない草付きを使いながらの微妙な登りで滝上へ。

核心の20m滝に到着。
ここはロープを出して右壁の岩と草付きのコンタクトラインを登る。
スタンスやホールドが泥で隠れており、掃除しながらの登攀。結構渋い。

滝上のナメを歩くとすぐに30m滝。
下部はハング気味で登れる気がしないので、下部は左の藪から巻き、中間から滝の方に出て登る。
中間部~上部はガバが多いが、ヌメリが酷くフェルトでも相当気を遣った。

30m滝上から下を覗く。

ナメを歩いていくと20mチムニー滝。
ここは右壁を登る。

登攀中に振り返る。ここも結構渋め。

最後は下り気味にトラバースして落ち口へ。
ルートが屈曲したので、ロープが激重だった。

次は40mナメ滝。滝がとにかく出てくる。しかもどれも大きい。
登攀系沢が好きな人にはたまらないだろう。

ここはノーロープで気持ちの良い登り。

続く20m滝。ここも階段状なので快適。
この滝を越えると沢筋はどんどん狭くなっていく。

稜線に到着。藪の密度が半端ない。
ここから反対側のイラクボ沢を下降する。

適当な所からイラクボ沢下降開始。
同行者が藪で目を負傷し、介抱しながら進む。
沢自体は大きな滝も無く、下降しやすい。

10mほどのCS滝で1回だけ懸垂した。

下降中。そろそろ終わりかな。
赤谷川の林道に到着。ここから駐車場に戻った。
トラブルは有ったが、無事に日没までに遡行を終えられた。
コースタイム
6:30駐車スペース―7:00千曲平橋―7:30大ヒラナメのセン―8:10センノ沢出合―10:40 20mチムニー滝―13:00稜線―16:30イラクボ沢出合―18:00駐車スペース
装備
フェルトソール靴、50mロープ、カム
