シルキーブルーの水が流れるスッカン沢と、超幅広ナメ床を有する桜沢。
隣を流れているのに、まったく個性の違う2つの美渓!
日帰りで2本行けて、帰りは遊歩道というお手軽沢。
那珂川水系 箒川 スッカン沢・桜沢 遡行記録
2018/05/10 曇り 日帰り
遡行グレード:1級上
メンバー:シュカ、他1名
山の駅たかはらで前泊。朝からパッとしない天気だし意外と寒い!
前山八方ヶ原線歩道からスッカン沢と桜沢の出合いを目指す。
遊歩道を歩くこと1時間ほどでスッカン沢・桜沢の出合に着いた。不思議な水の色をしているスッカン沢から先に入渓。桜沢は無色だ。ちなみに、写真に取り忘れたのだが、二つの沢が合わさっているところは、綺麗に半々で色が分かれていた!
入渓して少し歩いたところの側壁。上の黒っぽい層と下の白っぽい層で、地層がはっきり分かれているのが観察できる!
大きな釜をもつ小滝。曇り+増水気味で白泡立ってしまって、青さがイマイチなかんじだが、平水で晴れていればもっと綺麗なんじゃないかな。この水の色は火山成分由来だそう。
柱状節理の側壁から、霧のような滝が落ちている。実際に歩くと「おおー!」と声が出ること間違いなしの綺麗なポイント。
普通に小雨ぐらいの水が降ってくるので、この時期はちょっと寒い!通過するときはフードをかぶるとよい。
そのすぐ先に雄飛の滝がある。すさまじい音だ。
近づいて見てみるが、残念ながら登れそうにない。しばらくマイナスイオンを満喫してからすぐ横の遊歩道にあがり巻いた。
雄飛の滝を巻き終わると、仁三郎の滝だ。
滝の右側からフリーで登る。ガバと階段状で登りやすいが、大きめの岩が動いたので注意。
滝を越えると小滝の連続。ナメ状の枝沢も良い雰囲気だ。
両岸が大きくえぐれた面白い渓相になる。枝沢からの流れが滝になっていて綺麗。
水のカーテン。ウォーターアトラクションのテーマパークみたい。
気持ち両岸が高くなり、プチゴルジュの様相になる。腰まで浸かって通過。
2段5m滝でプチゴルジュ終了。この滝は左から越えた。
沢は穏やかな渓相になる。すこしだけナメ滝が続く。
雄飛橋まで行く予定だったが、ちょうどよく遊歩道がすぐ横を通っている地点を発見したため、ここで遡行終了。遊歩道を辿ってスッカン沢・桜沢の出合に戻る。
30分ほどで出合に到着。遊歩道は通行止めの地点もあったが、そんなに問題なく通過できた。桜沢は咆哮・霹靂という2つの滝から始まる。
こちらが右側の咆哮滝。こっちは水がちょろちょろとしか流れていない。逆相でヌメっているため、登るのは難しそう・・・。
左の霹靂の滝。こちらは水が激しく流れ落ちている。右が獣の雄たけびなら、左は確かに雷鳴だ。
霹靂の滝は右からフリーで登った。スリップに注意。
滝を登りきって顔をあげると、眼前に広がるオオナメ。沢の規模からの予想に反して広くて驚いた!
咆哮霹靂の滝を振り返る。いつか真ん中の島みたいな部分も侵食されて、咆哮霹靂の滝は一つの滝になるんだろうか。
超幅広ナメのど真ん中で休憩。贅沢な時間だ。
幅を徐々に狭めながらも、幅広ナメ滝が数段続く。
ナメ地帯が終わり、普通の渓相になる。
遊歩道の横断点。沢での人工物はちょっとガッカリすることも多いが、帰りたいときにいつでも帰れる安心感がある。
橋を過ぎて少し歩くと雷霆の滝。
ビミョ~に2段滝。下段は右から登り、上段は水流と水流の間のリッジみたいなところをフリーで登った。
見るからに結構ぬめぬめで、足を置くとやっぱりぬめぬめ。タワシ大活躍。
その後も癒しの渓相が続く。
その後、最後まで詰める予定ではあったが、釣り師がいたため遡行終了。遊歩道へ上がって戻った。
コースタイム
7:00 山の駅たかはらー8:00 スッカン沢・桜沢出合ー8:50 雄飛の滝ー10:00 スッカン沢遡行終了点ー10:30 スッカン沢・桜沢出合ー11:20 雷霆の滝ー12:00 桜沢遡行終了点ー14:00 山の駅たかはら
装備
フェルトソール靴、30mロープ(未使用)