大峰の沢

大峰 立合川本流(まぼろしの大滝まで)

立合川は大峰を代表する大渓谷!

ゴルジュ内には滝や淵が連続し、大峰では数少ない本流遡行を楽しめる秀渓の1つ。

今回はトラブルが重なり、まぼろしの大滝でタイムアップ。

北山峡 立合川本流(まぼろしの大滝まで) 遡行記録

2021/5/3 日帰り 晴れ

メンバー:ケーシ、シュカ、他1名

遡行グレード:3級上

GW前半は散々な天気に振り回されたが、ようやく貴重な晴れ間が。
黒蔵谷か立合川で悩んだが、前日までに結構雨が降っているので、比較的遡行に影響が無さそうな立合川に決定。
この沢は車が2台あると楽チンなので、当日は早めに起点となる道の駅を出発。
車を下山場所にデポしに向かうが…。


道中にまさかの迷子。完全に友人と逸れてしまった。。
電波が入らなくて連絡取れず…再開したのは2時間後。朝一からやってしまった。
日帰りで別の沢にしようかと思ったが、最悪並走している木馬道で帰れるので決行することに。


という訳で3時間遅れで出発。橋の脇にある駐車スペースに車を停めてスタート。


橋を渡って旧登山道に導かれるように沢に降りていく。
写真の吊り橋から入渓。

遡行開始。この時点ではあまり降水の影響は感じられない。
そして水がめちゃくちゃ冷たい!
大峰南部なので、南紀に近い水温かなと油断していたが、これはウェットスーツ案件だ。


第一ゴルジュに到着。奥には大きな釜を持つふじんぼ滝が見える。
左岸から容易に巻いて滝上へ。


次は名も無き3m滝。物凄い水量だ。
ここも左岸から巻き気味に登る。ここを越えると第一ゴルジュ終了。


一旦河原を挟むとよりきや淵滝。右岸から巻く。


滝上は極上のナメ。


ナメゾーンが終わると第二ゴルジュの始まり。
大きな淵を持つ、はままつ滝が現れる。


他の記録で見たよりも明らかに滝の水量が多い。やはり連日の雨で増水気味のようだ。
波打つ淵を泳いで取り付く。


流心方面は爆水により近づけず。
そのまま壁を直上し、残置がある場所で後続をビレイ。


最後は懸垂で水流を跨いで沢床に復帰。
寒すぎて全員震えが止まらず、体に力が入らない。
やはりウェットスーツを着てくるべきだったか…。


少し休憩を挟み遡行再開。悶絶しながらゴルジュを泳ぎ進む。


ここは真ん中の岩を登る。


まだまだ続く泳ぎ。


銚子滝に到着。ここも凄い水量。


ここも流れがかなり強いのでロープ使用で対岸に泳ぎ渡る。
シュカさんは寒さにやられてしまい完全に無になってしまった。
この付近から高巻きになるので、荷物をデポして滝だけ見に行くことに。


友人はなぜか手前の滝が登れず(笑)、我々二人だけでまぼろしの大滝を見に行く。
奥に禍々しい空間が見えてきた。


そしてまぼろしの大滝に到着!
ハングした岩壁に囲まれたまさに異空間。


スゴイ迫力!寒いので一通り写真と動画を撮って引き返す。


さて、ここからの巻きだが銚子滝横のルンゼが登り易そうに見える。
各自適当に登って行くが、これが大失敗であった…。
灌木を頼りに登って行くと右は急峻な沢(ルンゼ?)、左は岩壁に行く手を阻まれる。
どちらも藪に覆われて登ってみないと先が見えない。
色々試してみたが、微妙だったので一旦懸垂で沢に戻る。


しばらく泳いで戻れば簡単に巻き上がれそうなルンゼがあった気がするので、
(あとで調べたらここから巻くのが一般的らしい)
そっちから巻こうかと思ったが、寒すぎてもう水に浸かりたくない。。
どうしたものかと悩んでいると先程登った悪いルンゼ横の尾根が登れそうに見える。
というわけで岩壁交じりの急峻な尾根を登って行き、途中からロープを出す。


2ピッチでようやく木馬道に到着。いやー疲れた。
ここからまぼろしの大滝上で幕営しようかという話も出たが、この後の天気を考えると日数的に厳しくなりそうなので今回はここで遡行切り上げ。

木馬道を使って30分程で入渓地点に帰って来た。

朝の迷子トラブルから始まり、高巻きミスなど散々な結果でモヤモヤ感が残る内容だった。
まぼろしの大滝は何とか見れて良かったが、沢ヤとしてはしっかり最後まで遡行したいので、もう少し暖かくなってから装備、下調べをきちんと行い再訪したい。

コースタイム

駐車スペース8:30―第一ゴルジュ8:50ー第二ゴルジュ9:30ーまぼろしの大滝11:00―木馬道15:00―駐車スペース15:30

装備

ラバーソール靴、50mロープ、カム・ハーケン、ライジャケ