谷川エリアを代表するクラシックルート。
美味しいところだけをいただく日帰りver.の遡行。
谷川 湯檜曽川本谷 遡行記録
2020/10/18 日帰り 晴れ
メンバー:ケーシ、シュカ、他1名
遡行グレード:2級上
夏の笹穴沢に引き続き、山歩みちの編集長を務める木村さんと秋の沢登りへ。
場所は谷川の名渓、湯檜曽川本谷をチョイス。
泊まりで入る予定だったが、木村さんの都合が悪くなったため、日帰りで遡行することにした。
白毛門駐車場に前泊。前日は山で降雪があったらしく、真冬のような寒さ。
当日はアプローチが長いのでヘッデン付けて出発。秋の災害で西黒沢辺りはかなり荒れていた。
相変わらずの長いアプローチをこなして入渓。水に入ると痛みを感じる程の冷たさだ。
魚留ノ滝上のゴルジュは巻いて通過。
沢に復帰して本格的に遡行開始。
寒さで気持ち的に萎えていたが、最盛期の美しい紅葉を見るとそんな感情は一瞬で消し飛んでしまった。
しばらく歩くとウナギ淵。泳いだら死にそうなので左岸のバンドから巻く。
十字峡前のナメ滝群。
奥には抱返り沢の大滝が流れ落ち、紅葉も相まって素晴らしい景観だ。
十字峡からは直角に沢が曲がり、奥に8m滝がかかる。左からへつって突破。
どん詰まりには20m滝がかかる。
手の感覚が無くて怖いので、左のルンゼから巻いて突破。
滝上はナメ床が広がる。緩急があって遡行していて飽きが来ない。
その後は5mクラスの滝が連続。基本的に巻いて越えていく。
そしてこの時期には何としても避けたいシャワークライミング滝が現れる。
巻きは明らかに悪いので覚悟を決めて突入。心を無にして滝行をこなし、無事に全員突破。
寒さで震えが止まらない(笑)もっと厚着して来ればよかった…。
崩壊地を過ぎると赤茶けたゴルジュ帯に突入。最初は左から濡れないように登る。
お次は右から登る。グレード的にはⅢ+くらいなのだが、手の感覚が無くなりかなり辛い。
悶絶しながら小滝を越えると…。
ハイライトの大滝が登場。
ここは上部だけロープを出して登った。
最後は草付きをトラバースして落ち口へ。
大滝を越えるとすっかり沢は落ち着き、支流から登山道を目指す。
ヌメヌメの小滝を登って高度を稼いでいく。
次第に水は涸れ…。
狙っていた場所から逸れてしまったが、無事に登山道に合流。
まだ昼前なのでゆっくりして行きたい所だが、下山が長いのでそそくさと退散。
帰りは291の水平歩道で下山。アップダウンが無く、非常に歩きやすい道だった。
長い下山を経て、暗くなる前に駐車場に帰還。
帰りたくなるくらい寒かったが、久しぶりに最盛期の紅葉が見れてとても充実した山行になった。
コースタイム
駐車場5:30―入渓7:00―十字峡8:10―大滝10:00―登山道11:30―駐車場16:00
装備
ラバーソール靴、30mロープ、カム・ハーケン(未使用)