上信越・越後の沢

巻機山 三嵓沢

ニセ巻機に上がる初心者向きの沢。

晩秋におすすめの一本!

ヌクビ沢 三嵓沢 遡行記録

2020/10/21 日帰り 晴れ

メンバー:ケーシ、他1名

遡行グレード:1級上

当初、泊まりで越後三山方面の沢へ行く予定だったが、前日にパソコンが水没…。メンタルも完全に沈没してしまったので、近くで早く終わる沢に急遽変更してもらった…。(後日データだけは無事に吸い出せた。良かった…。)

というわけで、転進先は巻機山の三嵓沢に決定。遡行下山ともに短い癒し系で、壊れた心を修復するにはちょうど良さそう。

桜坂駐車場に集合して出発。
最初の分岐をヌクビ沢方面へ。写真の標柱から沢に降りる。

しばらくは沢と登山道が並走するが、沢の中を進んで行く。

ウェットで完全防備の相方は初っ端から水に突っ込んでいく。
一方、タイツ一枚の貧弱装備であるケーシは巻き気味に進んで行く。

吹上ノ滝かな?ケーシは右岸から巻く。

相方は躊躇なく泳いで取り付く。

落ち口付近から。真夏なら絶好のスライダースポット。

次第に沢が開け、ナメ滝が続く。

ちょっとしたゴルジュも出てきて楽しい。

そしてアイガメノ滝に到着。
右から登れそうだが、左に立派な登山道用の鎖が付いているので、有難く使わせてもらう。

割引沢との分岐付近。奥に立派な天狗岩が聳え立っている。
先月泊まりに来てくれたコミネさん達はここの南稜フランケというルートに行っていたらしいが、傾斜が強い上、脆そうで遠目からもかなり悪そうに見えた。

三嵓沢までは立派な岩盤が続き、駆けあがるように登って行く。

三嵓沢出合に到着。

最初の滝は左から登る。
水流沿いも登れそうだが、手の感覚が一瞬で無くなるので、この時期は厳しい。

その後は3-5m級の滝が連続し、写真を撮る間も無く、沢を駆け上がっていく。
ペース的には沢登りというよりも沢ランに近い。

最後の二俣は通常右に入るのがセオリーだが、左に入ってみる。
概ね乾いたスラブで時折ボロイ傾斜のある壁も出てくるが、特に難所となる箇所は無かった。

最後は右俣方面にトラバースして、少し藪を漕いで登山道へ。
ニセ巻機のちょうど真下辺りに飛び出した。

紅葉終盤の山々を眺めながら下山。
沢に行く前は完全にメンタルが終わっていたが、遡行して詰め上がったらすっかり元気になるから不思議なもんだ。

駆け足で下山して午前中には活動終了。
この後、トレセンでみっちり4時間登り込んで体を追い込んだ。

三嵓沢自体はこれと言って見所は無いが、出合までの渓相が素晴らしく、経験のあるリーダーの元であれば初心者も楽しめる沢だと思う。
三嵓沢は全体的にヌメヌメだが、出合までは乾いた岩盤を歩く時間が長いので、ラバーソール靴がおすすめ!

コースタイム

駐車場6:30―三嵓沢出合8:00―登山道9:40―駐車場11:30

装備

ラバーソール靴、30mロープ(未使用)