大小多くの滝をかけ、そのほとんどが直登出来て面白い!
毎年多くの遡行者を迎え入れる谷川の中級沢。
赤谷川 笹穴沢 遡行記録
2020/8/17 日帰り 晴れ
メンバー:ケーシ、シュカ、他1名
遡行グレード:2級上
山歩みちの編集長を務める木村さんと沢登りへ。(木村さんは南魚沼在住でケーシの高校山岳部の大先輩。)
当初は泊まり沢で取材の予定だったが、長く続く晴天日をどうしても五十沢に充てたいと無理を言って、急遽日帰り沢に変更してもらった。
取材では無くなったが、超多忙な木村さんと沢登りに行けるだけでも楽しみ!
場所は爽快な沢登りを楽しめる笹穴沢をチョイス。ケーシは7年前に遡行済み、シュカは未遡行の沢だ。
平標山の登山口に車を1台デポってから川古温泉に移動。 お盆明けだが、相変わらず車がたくさん停まっている。
一昨日歩いた道を進み、入渓地点に到着。 ここで仕度をして出発するが、足元を見ると何とヒルが! この山域は結構出ると聞いてはいたが、遭遇するのは初めて。
ヒルチェックを各自でしてから遡行開始。 いきなり釜を持った滝が出てくる。泳いで突破。
ここも泳いで取り付く。
水温は高く泳ぐにはちょうど良い温度だった。
最後の泳ぎゾーン。少し泳いで突っ張りで突破!
ちなみにこの連続する泳ぎゾーンは左岸から簡単に巻ける。
河原歩きを挟むとその後は滝が連続する。
積極的に水と戯れる。
木村さんは本格的な沢は20年ぶりらしく、少年のように喜んでいた。
正面に岩峰が見えてきた。ここを越えてしばらく歩くと…。
2段20mの登場。ここから怒涛の連瀑帯が始まる。
下段は左から取り付いて登る。
上段は右側から登る。少し滑るので注意。
次は15m。
右からロープを出して登る。
安定した登りで木村さんも無事に通過。Ⅲ+くらい。
滝上は極上のナメ!
ナメと滝が交互に続く。
文句なしの渓相。
奥に30mがかかる。左の乾いた壁から登ったが、安全のためにロープを出しておいた方が良かったかもしれない。
落ち口に真新しいハーケンがあったので、絶賛ハーケン不足ということもあり回収に奮闘するが、惜しいところで抜けなかった。
30mを越えるとナメを挟んで奥に大滝が見えてくる。
一応核心の40m大滝。絶景!
水線沿いに登れそうだが、無難に左岸バンドから登る。
青空に向かって登って行く。爽快!!
落ち口付近のスラブが核心。全体を通してⅣ-くらい。
大滝上はさらに絶景!
120mナメ滝。笹穴沢で一番美しいところ。
各々好きなところを登る。
登り途中から振り返る。
岩峰の間を通って上部へ。
滝上は一旦落ち着いた渓相に変化。
この滝は巻きが少し悪め。左岸巻きで越える。
最後の連瀑帯。
最後に出てくる大きな滝は右岸から巻いた。
先程の滝を越えるといよいよ稜線が近づき、源頭の雰囲気に。
当初は藪漕ぎがほぼ無いらしい平標山小屋に出る方を詰めようと思っていたのだが、いつの間にか通り過ぎてしまったようだ。
適当なところで登山道方面にトラバースして藪の海へ。
しばらく藪に揉まれて行くと草原に出た。
少しトラバース気味に進むと登山道に飛び出す。
しばし休憩しながら談笑し下山開始。
登山口に到着。車2台だとかなり下山が楽チン! その後、車を回収して活動終了。
いつも二人で黙々と登る修行系沢登りばかりなので、久しぶりに他の人を交えた楽しい遡行が出来た。
木村さんは終始テンションが高く青年のようだった(笑)。楽しんでくれたようで良かった。
次回は9月。天気と日程を調整して取材に臨みたい!
ちなみに沢自体は明るく開けた渓相で沢登りの面白いところを凝縮した素晴らしい内容。 2級上と比較的手を出しやすい難易度なので、しっかりとした技術を身に付け、是非訪れてみて欲しい。
コースタイム
川古温泉5:00―入渓地点6:20―40m大滝10:00―登山道13:00―平標山駐車場15:00
装備
ラバーソール靴、50mロープ、カム・ハーケン