奥ノ平谷は蓮川流域を代表する沢!
特異な景観を持つゴルジュや登れる滝が連続して楽しめる。
蓮川 奥ノ平谷 遡行記録
2021/8/26 日帰り 晴れ
メンバー:ケーシ、シュカ
遡行グレード:3級
見事なまでに壊滅的だった8月。
よくやく西の方に晴れマークが出たので、懲りずに紀伊半島に向かう。
中旬に仕事があるので、それまでの約2週間を再び紀伊半島の沢登りに費やす算段だ。
3週間ぶりの沢登りなので、足慣らしに蓮川で未遡行だった奥ノ平谷1dayをやることにした。
運転疲れか、寝坊して2時間遅れの出発。
林道のゲート前に車を停めて、少し歩いた所から沢に降りていく。
明瞭な踏み跡を辿って、奥ノ平谷の出合に到着。
しばらくは河原歩き。
河原歩きに飽きてきた頃に最初の滝が登場。右の岩の隙間を登る。
最初の滝を越えると巻きが困難なゴルジュ地形に変化。
近くの絵馬小屋谷に雰囲気が似ている。
ゴルジュを進んで行くと大きな釜を持った滝が出てくる。
戻滝という名前が付いているそうだ。
右岸には巻き用の残置ロープがぶら下がっている。
直登した方が早そうなので、ゴルジュに突入。泳いで左から登った。
次は魚止滝6m。中々の迫力。
泳いで滝の左壁に取り付いて登る。
続く滝も泳いで快適に直登。
少し平凡な区間を進むと不気味なゴルジュが現れる。
ここが仙人滝ゴルジュ。魔界への入口みたい。
ゴルジュ内を進むと出口に仙人滝。
シャワーを浴びながら快適に直登。ここを登るとゴルジュは終了。
少し進むと次はホラ貝ノゴルジュ。最初の滝から巻いて行く。
巻きは容易でゴルジュ内部を覗くことが出来る。
最後は懸垂で沢床に復帰。もう少し巻けば、簡単に降りられそうだった。
しばらく平和な区間を楽しむ。
そしてこの沢で一番綺麗な鎌滝の登場。右側は抉れて洞窟のようになっている。
左岸から巻いて沢床へ。
続く20mも左岸巻き。
巻き道には残置ロープ有り。
しばらく進むと豪快なサスケ滝。
上部の様子が分からないが、とりあえず登ってみることに。
シャワーを浴びながら下部を登っていく。
水浴びをするカエルさん。
上部は念のためロープを出して登攀。
横断するところで吹っ飛ばされそうだったが、カムで支点が取れるので思い切って登れた。
次の5m滝は左岸巻き。
まだまだ滝が出てくる。ここは右岸から小さく巻いた。
ここは右から登る。
プチゴルジュ内にかかる8m滝は落ち口付近が悪く、戻って右岸巻き。
次は25m滝。右岸のザレた斜面から巻く。
これを越えると怒涛の連瀑帯は終了。
しばらく巨岩帯を進むと大石滝(写真奥)に到着。
手前は黒滝谷でぱっと見どちらが本谷なのか分からない。
大石滝からはゴルジュになっており、左岸から大きく巻いて行く。
巻き途中に見えた優美な20m滝。
この奥にもう一つ20m滝がかかる。
奥の20m滝をそのまま巻くとゴルジュ終了。
ようやく沢は落ち着き、癒しの遡行が続く。
最後の30m滝。
流心を横断して巻き登る。
その後、5m滝を越えると沢は超穏やかに。
極上物件が立ち並ぶ最高のビバークスポットを横目に、日帰りなので先を急ぐ。
最後の二俣を左へ。
草原っぽいところに飛び出した。
無事に登山道に合流。時間的にもギリギリヘッデンは免れそうだ。
帰りは千石山~笹ヶ峰経由で下山。
笹ヶ峰からは急な尾根を下っていく。
林道に到着。途中、林道の工事をしていて、そこを通過する所以外は全体的に整備されていて歩きやすかった。
日没前に無事に帰還!
明日以降、しばらく晴れなので、連チャンで沢に行こうと思っていたが…、
この翌日、ケーシがまさかのギックリ腰を発症。帰宅を余儀なくされることに…。
せっかく戻ってきたのに再び帰ることになってしまった。
奥ノ平谷は台高の名渓と言われるだけあって、滝あり、ゴルジュありの充実した内容で純粋に楽しめる沢だった。
全体的に巻き道は明瞭で容易な印象。泊まりでじっくり滝の登攀と沢の景観を満喫しながら行くのがおすすめ。
ヌメリが少ないのでラバーソール推奨!
コースタイム
駐車スペース7:20―入渓7:30―魚止滝8:10―仙人滝8:50―鎌滝9:40―サスケ滝10:30―大石滝12:00―登山道14:00―林道16:30―駐車スペース17:30
装備
ラバーソール靴、50mロープ、カム・ハーケン