岩登りのイメージが強い一ノ倉沢だが・・・。
独特な景観に登りごたえのある滝が続き、沢登りとしても非常に面白い!
今回は水量が多く、まぼろしの大滝も滝らしかったです♪
湯檜曽川 一ノ倉沢本谷~第4ルンゼ 遡行記録
2018/10/13 日帰り 晴れ
グレード:4級上
メンバー:シュカ、ケーシ、他1
道の駅みなかみに前泊。
天神平に下山予定の為、谷川岳ロープウェイの無料駐車場に車を停め、暗いうちから出発!
土曜日だからか、他にも数パーティすでに歩き始めていた。
だんだんと空が白んできて、一ノ倉沢の岩壁がぼんやりと見えてくる。
実はわたし、一ノ倉沢は来たことがなく、その景観にひとり圧倒されていたのであった。
入渓直後。あれ?意外と普通に沢ですな。頑張れば濡れずに行ける。
完全に明るくなった。紅葉も始まっていて非常にキレイ!
素晴らしい景色にワクワクしながら進む。
最初の滝。水線沿いに行こうとしたが、いきなり濡れるのは嫌だな~と登るのを躊躇。
左のリッジから巻くことにしたが、懸垂地点で渋滞・・・。やっぱり登ればよかった!
先行パーティが抜けるのを待ち、懸垂で沢床に降りた。
いきなり釜が深く、腰まで浸からざるを得ない・・・!さ、寒い・・・。
右が階段状になっているので、スリップに注意して登る。
結局、最初の滝を巻いたとはいえ結構濡れるのだった・・・。
ナメの連瀑帯は左に一段上がってトラバースするように小さく巻く。
スタンスが細かい上に、岩に土が乗っていて悪い。結構緊張の巻きだった。
緊張の巻きを終えると、絶景ポイント!美しくも厳しい山並みだ。
スラブをしばらく歩くとCSの連瀑帯に突入。サクッと越えていくと・・・
まぼろしの大滝に到着!結構水が流れている!事前情報とはエライ違いだ。
水線突破した人は変態(誉め言葉)だわ。我々はおとなしく定石通り左のクラックから。
先行パーティがとりついていたので、少々待って登攀開始。
ハイステップ系のダイナミックなムーブが続く登りだった。ボルダーやっててよかったー。
まぼろしの大滝を越すと、大スラブ帯に入る。
左に滝沢、右に本谷バンドを見ながらグイグイスラブを登っていく。
振り返っても絶景が楽しめる!白毛門岳かな?
スラブ帯から一変、険しさが増す。正面の滝がF滝。A~E滝は?
左寄りに登り、F滝もそのまま左から抜ける。
CSの連瀑帯に突入!先行パーティは右岸から巻いているようだ。
我々は時間短縮ねらいで、濡れるのを覚悟して水線突破ルートを選ぶ。
頭から水を浴びる感じの滝・・・!
もう10月も半ばでできるだけ水に濡れたくないが・・・
みんな頑張りました。苦悶の表情・・・!
まだまだ水を浴びる!冷たいー!
目論見通り、巻いているパーティよりもはやく抜けることができた。
しかし・・・めっちゃ寒い!みんな震えがとまらない!
まだまだ意外と悪い滝が続く。寒さもあって体の動きが悪く、気をつかう。
水流沿いは見た目より良くないとのことで、ここから一旦左上してから落ち口へ抜けた。
左のクラック沿いを登るが・・・ホールドを持つ手がかじかんで難しく感じる!
そうこうしているうちに20m大滝に到着。
全然リードする気は無かったのだが、ジャンケンで勝ってしまった!しぶしぶリードする。
右上の狭いバンド沿いに登り、水流を横切ってから直上。必死すぎて写真なし。
フォローもこの表情。寒すぎた!
20m滝上の様相。このまま水線を行くのは地獄過ぎるので、左から巻くことに。
連瀑帯を巻いていく。意外とこの巻きもⅢ~Ⅲ+くらいの登りが続き、気が抜けない。
まだまだ水が無くならない。ここは右から巻いた。
最後の最後で頭からシャワー!ヌメヌメで悪く、ケーシ突破後おたすけヒモをもらう。
正面に岩壁が現れたあたりで、滝場終了。このあたりで右寄りにツメに入る。
滝場が終わりホッとするが、今度は霧に閉ざされ終わりが見えないツメ。
結構急でツメも大変!
ようやく登山道にでる。晴れてたら紅葉の絶景が見られそうだったのに残念。
ロープウェイの最終時間が迫っており、休む間もなく駅までダッシュで下山!
本気で走ったかいがあり、無事間に合った。
コースタイム
05:00 谷川岳ロープウェイ駐車場ー06:00 入渓ー06:10 最初の滝を巻き開始ー06:50 沢床に戻るー07:20 まぼろしの大滝ー08:20 まぼろしの大滝上ー09:15 F滝ー10:50 20m大滝ー12:20 20m大滝上ー14:30 稜線(一ノ倉岳辺りから猛ダッシュ!)ー16:40 谷川岳ロープウェイ駅
装備
ラバーソール靴、フラットソール(未使用)、50mロープ、カム類