鈴鹿・比良の沢

比良 明王谷口ノ深谷

前半に楽しい要素が凝縮された沢!

お隣の奥ノ深谷に比べて登攀要素多め。

明王谷 口ノ深谷 遡行記録

2021/4/12 日帰り 曇り

メンバー:ケーシ、シュカ

遡行グレード:2級

昨日に引き続き、お隣の口ノ深谷へ。
この日もかなり気温が低い+強風でモチベーションが上がらないが、
明日から南紀に移動したいので重い腰をあげて出発。


今回は下流部はカット。林道を歩いて出合まで向かう。


30分ほどで入渓地点に到着。ここから沢に降りる。


出合に到着。この先に滝が出て来るとは思えない貧相な出合だ。


ゴーロを少し歩くと最初の滝。右から登る。


次の滝も右から巻き気味に登った。


7m滝は直登したら面白そうだが、激シャワーになるのでここも巻き。
真夏なら喜んで突っ込みたいが、ちょっとこの気温ではムリだった…。


次の滝は少し水に浸かって右壁を登る。手の感覚が無くて辛い。


落ち口より。Ⅲくらいの簡単な登りだが、体が思うように動かず怖かった。
ここはロープを出しても良かったかもしれない。


沢は倒木だらけで歩きにくい。


次の8mは巻こうとしたが、悪そうなのでロープを出して右壁を登ることに。


流心に向かって際どいトラバース。(もうちょっと右から簡単に登れます)


上部は階段状の岩をシャワーを浴びながら登る。
落ち口に着くころには手の感覚が完全に無くなっていた。。


フォローも続く。


しばらく平凡な渓相。徐々に日が出てきて体が動くようになってきた。


しばらく進むと奥に13m滝。


上部はハングしていて直登は絶望的。


滝裏をくぐって左岸のガリーから巻く。


ガリーは落ち葉が堆積しまくっていてかなり滑る。慎重に巻き上がる。


最後はクライムダウンで落ち口へ。


5m滝は左から登る。


6mCS滝は左から残置を利用して巻き気味に越えた。


その後はしばらく巨岩帯歩き。地味に体力を削られ、二人ともヘロヘロ。


二人とも無言になって黙々と進むと綺麗なナメ滝。
ここから再び連瀑が始まる。


奥には8m滝が見える。


右岸から簡単に巻けた。


美しい10m滝は右岸から巻き気味に登る。


滑りに注意して落ち口へ。


いくつかCS滝を越えると…。


洞窟状の滝が出現。
内部に入ってみたが、出口の穴が狭すぎて登れず。左の岩の合間を縫って登った。


しばらく平凡な渓相が続くと奥にこの沢最大の15m滝が見えてきた。


しばし登るルートを観察。
左のバンドから落ち口に行くルートが良さそうだ。


傾斜の緩いバンドを登って行く。


落ち口付近に到着。左壁を登る。


高度感が有り、中々緊張する。慎重に登って落ち口へ。
ここは落ちるとヤバいのでロープを出した方が安全。


15m滝を過ぎると沢は河原に変化。穏やかな沢を進む。


少し歩くと登山道に合流。


記念に武奈ヶ岳に寄って帰ることに。


沢沿いの登山道を歩いてワサビ峠へ。


ワサビ峠に到着!久しぶりの山登りで既にふくらはぎがパンパン(笑)
ここから40分ほど歩いて武奈ヶ岳へ。


稜線に出ると比良の山々が一望できる。


登山道は整備が行き届いていて、かなり歩きやすい。


もう少しで山頂。


爆風が吹き荒れる中、無事に登頂!
武奈ヶ岳は比良山地の最高峰&二百名山らしい。


山頂で記念写真を撮ってそそくさと下山。
樹林帯に入ると風も収まり、快適な山歩き。


あっという間に登山口に到着。

無事に駐車場に戻って来た。
シーズン初め&寒さも相まってあまり体が動かず、苦行系沢登りという感じだったが、
回数を重ねて徐々に体力と感覚を取り戻していきたい。

沢自体は前半に面白い箇所が凝縮されていて、後半は単調。
奥ノ深谷よりも登攀要素が多く、滝登りが好きな人にはもってこいな沢だと思う。
ガイド本には4月中旬~が遡行適期とされているが、シャワークライムを楽しむなら、
もう少し暖かい季節に行く方が良いと思う。

コースタイム

駐車スペース9:00―入渓9:30―登山道13:20―武奈ヶ岳14:00―駐車スペース15:40

装備

フェルトソール靴、30mロープ