沢と岩の融合!
ゴルジュ帯の突破から奥壁の登攀まで盛りだくさん!
広谷川 御神楽沢~奥壁本谷ルンゼ 遡行記録
2019/10/9-10 1泊2日 曇り/晴れ
メンバー:ケーシ、シュカ
遡行グレード:4級
ケーシの腰が復活し、久しぶりの沢登りへ。 一度訪れてみたかった御神楽沢に向かう。
蝉ヶ平登山口からスタート。
1時間ほど崩壊気味の登山道を歩き、入渓地点の湯沢出合へ。
しばらく平凡な渓相。
しばらく歩くとゴルジュが始まる。
朝まで雨が降っていたので若干増水気味。極力濡れないように越える。
ここは水に浸かって進む。この日は気温が低くかなり寒かった。
ゴルジュを抜けるとム沢の大滝が正面に見えてくる。 御神楽沢出合もそろそろ近い。
御神楽沢出合。写真に写ってない右の沢に入る。
最初の淵は腰くらいの深さで簡単に突破できる。
これを越えると30m滝が見えてくる。中々立派な滝だ。
登れそうな感じもするが…定石通り巻く。左岸のルンゼから巻きに入る。
巻きは足元グズグズであまりよろしくないので、途中からロープを出す。
2ピッチ伸ばして、適当な所から降りられそうな場所を探すと捨て縄発見。 ここから10mほどの懸垂で沢床へ復帰。
巻き終えるとすぐに3m滝。 左から登るが、上部のガバが遠く残置にスリングをかけて足掛かりにして越える。
次のCS滝は右から越える。これは簡単。
次は奥に見える10m滝。 ここは頭からシャワーをフルで浴びて突破。寒すぎる。 シュカさんは寒さにやられてしまい、震えが止まらなくなる。
再びゴルジュ帯が始まる。
ここは少し泳いで取り付く。
トイ状部分は突っ張りで突破。
ここも水に浸かりながら取り付く。 それにしても予想以上に濡れる沢だな…。
ゴルジュ帯を抜けると視界が開け、正面には見事な岩壁! ここも登られているらしい。
屈曲点に中ノ大滝が現れる。
中ノ大滝は左から巻き気味に登る。
上部が意外と嫌らしい?不安な場合はロープを出したほうがいいと思う。
中ノ大滝を越えた先の5m滝は再びシャワーで登る。 その後、巨岩帯を越えて行くと…。
恐らく核心?の上部ゴルジュ帯。 巻けなくはなさそうだが、かなり悪そう。ロープをつけて突入。
濡れないようにへつって行くが、先を見るとヌメヌメ。 諦めて泳いで取り付く。
寒さに凍えながら取り付き、左壁を登る。 ヌメっているが、ホールド・スタンス共に意外としっかりしている。
後続はユマールで。
次の3mCS滝。水線突破はかなり厳しそう。。
ここは左の被った壁を登る。
ここもユマールで上がってきてもらう。
登りきるとすぐに10m滝。巻くのは不可能。寒いけど登るしかない。
左から取り付く。下部の草付き帯が結構嫌らしいが、そこを越えれば後は簡単。 多分この滝が一番難しいと思う。
もうそろそろゴルジュ終わりかなーと思っていたら、まだ立派なゴルジュが続いている。
ここも水に浸かるしかなさそうだ。 仕方なく上部のトイ状と合わせて水線突破!
この滝を越えればゴルジュは終わりそうだ。 左から取り付くが、ここも意外と悪い。
ゴルジュも終わり、最後のCS滝をシャワーで越えると…。
奥壁が見えてきた!!
まさに絶景!! 谷川の一ノ倉沢に引けを取らない、素晴らしい景色。
しばらく写真を撮った後、良さそうな河原で幕営。焚火で衣服を乾かして就寝。
翌朝、奥壁に朝日がかかり始めた頃に出発。
あまり調べて来なかったのでイマイチどこを登るのか分からないが、 行けば何とかなるでしょ!ということで、ルンゼを詰めて行く。
ルンゼ内は巨大なCSが多数。
しばらく登ると傾斜が出てくる。
登り自体は難しくないが、ヌメヌメ具合と絶対に落ちられない高度感に緊張。
登りやすそうな所を適当に登っていく。
テラスで水汲み休憩。結構登ってきたな~ このテラスから右に行った方が登りやすそうに見えたので、そちらに進路変更。
そこから途中で沢に再び戻るべきだったのだが、 右のリッジが登りやすそうだったので、そのまま登って行くといつの間にか沢に戻れなくなってしまった(笑) そのまま藪混じりのリッジを登って行くことにする。
この日は台風前で気温が急激に上がり激アツ。 干からびるところだった。
藪リッジは上部に行くと傾斜が落ち着き、一息つける。
最後の方でようやく沢に復帰できた。ここから沢型を詰めて行く。
登山道に到着。御神楽岳には寄らずに下山開始。
登山道の途中から奥壁を眺める。イマイチどこを登ったのか、よくわからない。
下山に使う登山道は中々の悪道。 200名山クラスになると急激に整備されなくなるのかな。
落ちたらヤバイ箇所が続き、全然気が抜けない。
暑さでヘロヘロになりながら駐車場に帰還。
想像以上に濡れる沢だったが、奥壁の大伽藍を見るだけでも行く価値有り!
コースタイム
1日目 駐車場7:20―湯沢出合8:20―御神楽沢出合9:30―中ノ大滝13:00―テン場15:30 2日目 起床6:00―出発7:00―登山道10:00―駐車場14:30
装備
ラバーソール靴、30mロープ、カム、ハーケン