上信越・越後の沢

巻機山 割引沢ヌクビ沢三嵓沢

前半は開放的なスラブとナメ滝、後半は小滝群を楽しめる沢!

どうしても隣の名渓・米子沢の人気の陰に隠れてしまう印象だが、三嵓沢も良い沢だ。

巻機山 割引沢ヌクビ沢三嵓沢

2024/9/24 日帰り 1級上
メンバー:シュカ単独

シーズン2本目は巻機山の三嵓沢へ。
9月は沢にたくさん入るぞ!と意気込んでいたものの、天気が不安定で前回の沢から2週間以上経ってしまった。
何事も思う通りにはいかないものだ。

桜坂駐車場に車を停めて出発。早朝は管理人が居ないので、料金の500円は下山時に払う。しばらく割引沢・ヌクビ沢方面の登山道を歩いていく。割引沢の徒渉点で入渓。

ゴーロを少し進むとナメが出て来る。出て来る滝は登ったり、沢に並走する登山道(結構ワイルド)を使って巻きつつ進む。

立派な滝が見えて来る。吹上ノ滝だ。陽が射している所の釜が綺麗な水色に輝いている!この辺の渓相がとても良い。谷の奥には天狗岩が顔を出している。


吹上ノ滝は右の階段状から登った。

ナメを気持ちよく歩いていくと、轟々と音を立てて流れるこれまた立派な滝が現れる。アイガメノ滝だ。しばらく雨だったせいで水量が多く迫力がある。左の登山道を使って巻く。
今回は陰になっていたが、陽が入れば滝の途中にある釜が藍瓶ということで、藍色に見えるのだろう。

しばらくゴーロを歩いていくと割引沢・ヌクビ沢出合に到着。天狗岩の基部となっている。天狗岩にはヤバいアルパインルートがあるらしいが、確かに見るからにヤバそうだった。


ヌクビ沢に入ると布干岩と呼ばれるナメ滝が出て来る。


美しい一枚岩だ。フリクションを効かせて左を登る。

ヌクビ沢と三嵓沢の出合に到着。地味に三俣になっている。左のヌクビ沢には行者ノ滝と名がついた幅広の滝がかかっている。


右の三嵓沢にも滝がかかる。水流沿いを登ろうと思ったがヌメリが強く、左の乾いた所から登る。


三嵓沢に入ってからは小滝が連続する。空も開けていて気持ちが良い。


三嵓沢左俣・右俣の出合。左に行くとニセ巻機山のピークに詰めあがるそうだが、特にこだわりが無ければ右に行った方が早いし楽だと思う。ということで右俣へ。

次第に水が枯れ、開けたガレ場となる。傾斜が急になってきた辺りで登山道に向かってトラバースをかける。
背の低い藪を5分くらいかき分けて登山道に出た。楽過ぎる。

あとは歩きやすい登山道を下り、桜坂駐車場に下山!

三嵓沢は序盤のスケール感のあるナメ滝はもちろん素晴らしいが、後半の爽快な連瀑帯も楽しく、シンドイ詰めも無くて良い沢だった。隣に米子沢があるのでイマイチ人気が出ないのだと思うが、渓相も内容も良いと思う。

紅葉シーズン等、激混みの米子沢よりも、誰もいない三嵓沢で静かな沢登りを満喫するのも良いのでは。

コースタイム

桜坂駐車場8:00ー入渓8:30ーヌクビ沢出合10:10ー三嵓沢出合10:50ー登山道13:30ー桜坂駐車場15:10