白山の沢

白山 大畠谷(オバタキタン)

沢ヤなら一度は聞いたことのある北陸を代表する名渓!

中間部の連瀑帯突破や二俣の大スラブ登攀など程よい難易度の登りが続いて面白い!

境川 大畠谷 遡行記録

2020/8/3-4 1泊2日 曇り/晴れ

メンバー:ケーシ、シュカ

遡行グレード:5級

ようやく長い梅雨が終わり、越後の沢に入る予定だったが、
どの日も夜から朝にかけて天気が崩れる予報が出ていてイマイチすっきりしない感じ。。
ということで思い切って天気が安定していそうな白山方面に遠征!


大笠山登山口からスタート。
駐車場には早朝、避難小屋から降りてきたと思われる老夫婦とパックラフトと釣り装備を担いだ男性1名。平日なのに結構人がいるんだな…。


吊り橋から入渓。


吊り橋手前に雨量計小屋があるので、その脇から踏み跡を辿って沢に降りる。


いきなり汚いダム湖を少し泳いだ。


遡行開始。しばらくは河原歩き。
少し歩くと先程のパックラフト釣り師に追いついた。
こちらはあまり急いでいないので、交渉の結果、2段30m滝までゆっくり後ろを付いていくことにした。


2段30m滝前の小滝で釣り師と別れる。
どうやら以前にこの沢で老夫婦の幽霊に会ったことがあるらしく(しかも会話もしたらしい)、我々も幽霊だったら怖いのでと証拠用に写真を撮ってもらった。


1時間以上タイムロスしたが、ようやく本格的に遡行開始!
2段30mは登れそうにないので巻く。


右岸からも巻けそうだったが、ここは無難に踏み跡がある左岸から大高巻き。


最初は小さめに巻いていたが、徐々に傾斜がきつくなってきたので、結局大きめに巻いて行く。
そろそろかなーという所で沢床に懸垂。ちょうど10m滝上に降りられた。


プチゴルジュを抜けると再び平凡な河原に。


季節が季節なので、スゴイ量のアブがたかってくる。
下田川内よりはマシか?


側壁が徐々に立ってきた。


沢が左に屈曲したところで3段15m滝が現れる。
ここから怒涛の連瀑帯に突入!最初はシャワーを浴びながら突破。


最後の滝は右から簡単に登れる。


続くCS滝の連瀑。
手前に3m、奥に8mのCS滝がかかっている。


まとめて巻けそうだが、せっかくなので内部に突入。
3mを渋いヘツリでクリアし、奥の8mを眺めるが直登は絶望的。
大人しく左岸から巻く。


最後は残置を利用して斜め懸垂で沢床に復帰。
残置が怪しいリングボルト×1だったので、バックアップにハーケン×1を打ち足した。


いくつか小滝を越えて進むと再び連瀑帯。


最初の滝は水流を潜ってから左壁を登る。


次は5mほどの滝。左右どちらからでも登れそうだが…。


右から登る。
ここは結構ヌメヌメでホールドも部分的に細かく、意外と悪かったのでロープを出した。


5m滝上は大きめの釜を持った滝。少し泳いで取り付き突破。


6mCS滝は右のリッジから登ってクリア。


この滝は快適なシャワークライムで突破。
中間部のゴルジュは程よい難易度の滝が続くので、結構楽しい。


先程の滝を越えると沢は一旦穏やかな渓相に。


5mヒョングリの滝は左から巻いた。


しばらく平凡な沢を進むと奥に2段40m滝。


右岸のルンゼから巻く。


小さく巻いて小尾根を越えたところで懸垂2発で沢床に復帰。
2段40m滝の少し上に出た。


その後は特に難しい滝は出てこず、遊びながら歩を進める。


沢が開けると奥に二俣のスラブらしき岩壁が見えてきた。
期待に遡行スピードも速まる。奥にSBが残っていたが、足早に潜って通過した。


そしてついに二俣に到着!!
写真では見ていたが、実際に見ると凄まじい迫力に圧倒される。
正直、遠目に見るとルートとなる左岸スラブは結構立っていて、これどこ登るの?って感じ。


一通り写真を撮った後、荷物を置いて偵察へ。
近づくと壁自体はあまり立っていないので、どこを登るのかイマイチ分からないが、まぁ何とかなるでしょということで戻って薪集め開始。

一番良さそうな物件は雪渓で埋まっていたので、狭いところを整地して幕営。
二俣の絶景を眺めながら焚火横で就寝。アブは居なくて快適だった。


翌朝、準備をして出発。


ゴルジュ内部に入っていく。


ゴルジュ内にはいくつか滝がかかっており、通常は何個か滝を登ってから左岸スラブに取り付くのが一般的なようだ。


我々はどうせ巻くことになるなら最初から巻いて行こう!ということになり、
最初の3m滝右のルンゼから登攀開始。


ノーロープでルンゼを進み、リッジに乗れそうなところからロープを出して本格的に登攀開始!


1ピッチ目シュカさんリード。傾斜は緩く登り自体は簡単。
岩は思ったより硬いが、浮石が多く気を使う。
ハーケンを打ってもほとんどの岩が動くので、支点作成に時間がかかった。


途中から左俣の大滝を眺める。


右俣には絶望的な滝がかかっている。


2ピッチ目、上部の藪を目指して緩いリッジを直上。
微妙に足りなそうなので、途中でピッチを切る。


3ピッチ目はそのままさらに直上し、灌木帯まで。
とにかく浮石が多く、リードもフォローも気が気ではない。


3ピッチ目終了点から。素晴らしい高度感!


4ピッチ目。そろそろトラバースしてリッジを乗越したいが、傾斜が強く微妙。
灌木を繋いでさらに直上していく。


上部の傾斜が緩んだところでピッチを切る。


5ピッチ目。ここまで来ればトラバースしてリッジを乗越せそう。
もうロープを解除しても良さそうな感じだが、先が見えないので念のため。


6ピッチ目。さらにロープを伸ばしてトラバース。灌木帯に入ってロープ解除。


灌木伝いに尾根を下り、最後は10mほどの懸垂で沢床に復帰し登攀&高巻き終了。
全ピッチ、登り自体はⅢを越えないが、浮石が多く気が抜けない。


高巻きを終えると沢は一気に穏やかな渓相に変貌。


フィナーレの40m滝。
ヌメヌメだが、登り自体は簡単。


最後に出てくる15m滝が本流だが、左の小沢を登って登山道に上がることにした。


中々猛烈な藪を漕いで登山道へ。


ここから長い登山道歩きを経て駐車場を目指す。
大笠山までの道は意外と整備されていて歩きやすかった。


熱中症気味になりながら急な登山道を駆け降りる。


ようやく駐車場に戻ってきた。何気に泊まり沢は6月以来だったので結構疲れた。

沢はゴルジュ突破~スラブ登攀と変化に富んで面白い。
下山は登山道経由だと長いので、沢下降の方が早いと思う。
思ったより濡れる沢だったので、アブの少ない9月上旬辺りがベストだと感じた。

コースタイム

8/3
駐車場6:15―入渓6:20―2段30m 8:00―2段40m 12:50―二俣14:30

8/4
起床5:00―出発6:00―登攀&高巻き開始6:10―終了10:00―登山道12:50―駐車場17:30

装備

ラバーソール靴、50mロープ、ハーケン、カム(未使用)