谷川・奥利根の沢

谷川岳 大倉沢

大滝登攀、ゴルジュ突破、高巻き、ヤブ漕ぎ・・・

沢登りの全要素が適度に盛り込まれた名渓!

湯檜曽川 大倉沢 遡行記録

2016/10/7 日帰り 晴れ

遡行グレード:3級上

メンバー:シュカ、他2名

7月に抱返り沢に行って以来、気になっていた大倉沢。
9月は悪天で行けず、ようやく好天の休日が来た!

白毛門登山口に車をとめ、湯檜曽川沿いをしばらく歩く。
相変わらずアプローチが長い!

 魚留の滝に到着。
何回も来ているのでサクッと越える。

 十字峡まではお気楽な沢歩き。

 雄大な景色に癒されながら進む。

 ウナギ淵は前回よりも水量が多めで、泳いで突破できず。
途中で左岸バンドに逃げた。

 ウナギ淵を越えると十字峡だ。
一見、目の前の滝が本流に見えるが、本流は左に曲がる。


左が本流、正面が抱返り沢、右が大倉沢。
右に入るといよいよ大倉沢の始まり!

出合の滝からいきなりシャワー。

 奥も滝が続く。

 右壁から問題なく登れる。

 最初から連瀑帯でなかなか面白い!
どれも快適に直登できる。

 20m滝は左右どちらからも行けるらしい。
が、左壁にルートが見いだせず、右壁の草付きルートから登る。
滝の少し手前からトラバースする感じで、30mロープ一回では足りず2ピッチで通過。

 大滝を越えるとしばらくゴーロ。

飽きたころに40m滝!


右上するルンゼから上部バンドに上がり、水流沿いに戻るような感じで登る。

 探せばガバがあり、落ち着いていけば問題ない。
ここから一段上がるのがフリクション勝負で、ちょっと怖い。

 大滝を越えるとナメ地帯になる。
ひらけていて気持ちがいい!

 景色が素晴らしい~!
どんどん渓相が変わって飽きない。


続く連瀑は快適に水線突破。


ほんとに滝続きで面白い。
これも快適に越える。

 開放感溢れる渓相から一転、ゴルジュに突入。

 積極的に泳ぎたくはない気温。
できるだけへつっていくが・・・

 どうしても水に打たれないと登れないCS滝が出てきた。
右の大岩の下から取り付き、全身に水を浴びながら這い上がる。

 水が冷たーい!!
晴れてて良かった・・・

3:2の二俣。今回は右に入る。


沢は再びゴルジュ状になる。
高さは無いが渋い滝が続く。


つっぱりやショルダーを駆使して越えていく。


ロープ出す程ではないが、サクッと登らせてくれない難度。

 ふと見上げると、謎の塔・・・
人工物に見えるが、ただの岩だよな?


ゴルジュ最後の滝。
右の岩の隙間から登った。

 ゴルジュを越えると、再び沢は開ける。

 綺麗なナメ地帯だ!
結構気の休まらない遡行だったが、ようやく癒される。

 しばらく歩くと、東北チックなナメ滝がでてきた。

 水流内はヌメるので、少し離れたところを登る。

 奥の二俣。
ここは左に入る。

 水流沿いはやはりヌメっていたため、草付きから巻く。
この巻きもフェルトだと滑りそうで、結構スリリング。
チェーンスパイク持ってくればよかった。

 源頭部でもまだまだ小滝が出てくる。

 水流が細くなり、ようやく沢は終わりの雰囲気。
ここで、忠実に沢を詰めていくのが正解。

稜線は秋の装い。
もう紅葉が始まっていた。

最後の藪漕ぎで登山道に合流した頃に、陽が沈んだ。
ヘッデン下山になってしまった!
もっとスピーディに行動をしないとなぁ。

反省点はいくつかあるが、素晴らしい沢だった!
日帰りでこんなに盛りだくさんの沢は中々無いと思う。

コースタイム

5:30 白毛門駐車場ー7:50 魚留の滝ー9:00 十字峡、大倉沢へー9:50 20m滝下ー11:30 20m滝上ー12:15 40m滝下ー12:50 40m滝上ー14:00 二俣ー15:30 奥の二俣ー17:20 登山道ー22:30 白毛門駐車場

装備

フェルトソール靴、30mロープ(50mの方が良かった)、カム類