東北の沢

船形山 鬼口沢(下降)~笹木沢

東北で癒しの沢旅。

鬼口沢のV字スラブは非常に見事!

大倉川 鬼口沢~笹木沢 遡行記録

2015/9/16-17 1泊2日 晴れ

遡行グレード:2級

メンバー:シュカ、ケーシ

関東地方は悪天候・・・。
東北まで行けば晴れとのことで、せっかくの2連休をつぶしてなるものかと遠征することに。

 観音寺登山口から出発。
まずは鬼口沢の下降点をめざして、しばらく登山道歩き。

登山道はとても歩きやすい。
人が結構入っていそうだったのにもかかわらず、熊と遭遇。
幸いにもあちらから逃げて行ってくれた。

 美しいブナ林。

 定義分岐点跡の廃道から鬼口沢を目指す。

藪漕いだり懸垂したりで、本流に降りるのになかなか苦労する。

 苦労しつつも、ようやく鬼口沢本流に降り立つ。
岩肌が青白くて綺麗。

 


この滝も懸垂下降。
左岸から降りてきた。

 夏なら喜んで水流内に入るが・・・
季節はもう秋なので避けていく。

 V字谷が目の前に現れる!
すごい景色。

 支流にも大迫力のスラブ滝がかかる。
見どころが多い沢だ。

青緑色の岩肌が美しい。
グリーンタフというそう。

 水も綺麗で非常に癒し系。

 まだまだV字谷は続く。
ひらけていて気持ちがいい。

 落ちたら寒いので慎重にへつる。

徐々に川幅が広がり、水量も増えてくる。

 大き目のナメ滝でクライムダウンが難しそうだったので懸垂。
良いところに木が生えていて、支点には困らない。

崩壊したトロッコ軌道と思われる残骸。

振り返る。
鬼口沢を登っても楽しそう。

 谷の奥が切れ落ちている・・・
この先は大滝だ!

 落ち口はこんな感じ。


懸垂で降りて見ると立派な滝だ。


大滝の先はプチゴルジュが続く。
問題なくへつって越えられる。

プチゴルジュを抜けてすぐ笹木沢出合。

 沢下降から入る珍しいパターンだったが、いよいよ笹木沢遡行開始だ。

 まずは連続する小滝を越えていく。
どれも簡単。

 階段状で登りやすい。

いくつか滝を越えるとナメ状になる。
右岸側に良いテンバがあり、初日はここで行動終了とした。

 夜は焚火で温まる。
天気が良かったため、良く燃えた!

 二日目、はじめはしばらく癒しの渓相が続く。

 7m滝は水流沿いを直登できるそうだが、寒いので今回は巻くことにした。
右岸巻き。

 2段12m1段目は階段状で楽々。


2段目は少し立っているがホールド豊富で、水流左を簡単に登れる。

滝・癒し・滝と緩急があって飽きない。


ホールドが細かい7m滝は念のためロープを出して登る。

 7m滝を越えると、鎧滝という名前の立派な滝が現れる。
確かに、鎧のような重厚感・・・

 水流左をロープを出して登る。
落ち口が少々細かく、ヌメるので注意。

 久々のリードで緊張した。

 鎧滝の先もまだまだ滝が出てくる。

ロープを出すほどでもなくサクサク高度を稼ぐ。

 いつの間にか、よく見ると岩の色が綺麗な浅葱色に。
隣の鬼口沢とはまた少し違った色合いだ。

 少し進むとまた渓相が変わり、奥多摩ちっくになる。

 さらに進むと水が白濁色に・・・。
渓相がコロコロ変わる不思議な沢だ。

 ボサってきて、今回の沢旅もそろそろ終わりの雰囲気だ。

藪漕ぎほぼなしで登山道に飛び出た。
仙台カゴのあたりだった。
昨日来た道をそのまま戻り、昼前には登山口に到着。

コースタイム

1日目
観音寺登山口7:00-定義分岐点8:20-鬼口沢本流10:10-笹木沢出合13:10-テンバ・行動終了13:40

2日目
行動開始7:00-鎧滝8:30-登山道10:40-観音寺登山口11:20

装備

フェルトソール靴、50mロープ