関西の沢

南紀 滝本北谷

滝本北谷(きたんだに)は美瀑とナメを満喫できる癒し渓。

巻き道は整備されていると言っていい程で、難しい登りも無く初心者向きの沢だ。

南紀 小口川滝本北谷 遡行記録

2021/4/19 日帰り 晴れ

メンバー:シュカ、ケーシ

遡行グレード:2級下

そろそろ泊まり装備で歩くトレーニングでもしようと、滝本北谷と滝本本谷を1泊2日で周遊する計画を立てた。あまり早く出ると幕営地で暇になりそうなので、ゆっくり昼前に出ることにした。

滝本集落から出発。
余談だが、車で滝本集落へ向かうアプローチが悪かった。狭い山道をそこそこ長い距離走らないといけないので、気疲れする。更に、退避スペースが少なく、対向車が来たら難儀しそうな感じだ。(幸い、行きは誰ともすれ違わなかった!)
今回、行きは新宮から県道44号を、帰りは那智勝浦へ県道45号を通った。どちらかと言うと県道45号の方が道幅が狭い区間が短く、比較的走りやすいと思う。

滝本北谷沿いの林道を歩いていく。所々崩壊していた。

林道終点から入渓。美しい大釜を持つ筆藪滝がお出迎え。右岸の踏み跡を辿って高巻き、滝上に出る。

滝上は穏やかな渓相。清涼な空気に癒される。

しばらくゴーロを歩いていくと、越前谷との二俣へ。本流はゴルジュの奥に部屋滝がかかる。

少し戻って、越前谷にかかる猿手滝へ。猿手滝横から巻きあがり、踏み跡を辿って部屋滝上へ抜ける。

巻き道はロープだらけ。なんだか過剰ではないかと思う程だ。ここだけではなく、この先に出てくる滝の巻き道も同様にロープだらけだった。

滝上は綺麗なナメ床!癒しの渓相だ。

大釜のナメ滝。夏なら泳いで取りついて水線突破や、スライダーを楽しみたい。温暖な南紀とはいえ、まだ寒いので左岸から小さく巻いて滝上へ。

少々のゴーロ歩きを挟むと、大滝が現れる。落差30m、ケヤキ原滝だ。ガイド本には左岸の滝身を直登できると書いてあるので見てみるが、ヌメっていて悪そうだ。

左岸滝横の岩は一見登りやすそうな階段状になっていた。ここを途中まで登り、水流横にトラバースできないか試してみるものの、無理だったので懸垂下降で戻る。
どうしたものかと少々迷うが、周囲をよく見ると赤テープを発見。どうやら切り立った岩沿いをしばらく進んで巻きに入るようだ。

巻き終わり、少しナメを歩くとすぐに屏風滝だ。綺麗な滝が立て続けに現れる!

屏風滝を左岸から巻き、亀壺の滝へ。滝つぼをのぞき込むと、かなり深い!落ちたら吸い込まれそう。対岸に渡って高巻く。

ここから先はナメ歩きメインとなる。

明るく美しいナメ床が続く。癒される~

一旦巨岩帯になる。久しぶりの泊まり装備で巨岩越えは中々疲れる。

巨岩帯を越えると、河原状になる。ガイド本ではこの辺りがテンバ適地となっており、当初はこの辺で泊まろうと思っていた。
しかし、時間はまだ3時前…。思いのほか早く着いてしまったので、泊まらずに日帰りで抜けることにした。

14m滝。後で調べたら比丘尼滝という名前がついているらしい。左岸から巻いた。


再びナメが現れ、快適に遡行してゆく。

左岸側に巡視路の看板を発見。ここで遡行終了とした。

 
このまま巡視路を歩いて下山する。

巡視路を辿っていたはずが、途中でよく分からなくなった。少し遠回りしてしまったようだ。滝本北谷と本谷の間の稜線上を、鹿柵沿いに歩いていく。

市町村境界の赤い棒を目印に踏み跡を辿っていく。
1時間ほどで巡視路の看板が設置された、しっかりした道に出た。このあと階段を激下りすると駐車スペースに着いた。
そのまま駐車スペースで就寝し、翌日は滝本本谷へ。

滝本北谷は美しい滝とナメを満喫できる、非常にきれいな渓相の沢だった。困難な箇所がなく、渓相も良いので、初心者を連れていくのに良さそうだ。
行程が短いので、足並みのそろったパーティなら、隣の滝本本谷も合わせて日帰りで行けてしまうと思う。
靴はラバーがおすすめ。

コースタイム

駐車スペース11:10ー筆藪滝11:30ーケヤキ原滝13:00ー比丘尼滝14:40ー遡行終了15:00ー駐車スペース16:40

装備

ラバーソール靴(シュカ)、フェルトソール靴(ケーシ)、30mロープ