大滝を秘める足尾の秀渓。
開けた渓相が心地よい。
松木川 丹平治沢 遡行記録
2022/6/19 日帰り 晴れ後曇り
メンバー:ケーシ、シュカ、他3名
遡行グレード:2級上
柳沢川の翌日は足尾の沢へ。
今日は昨日のお二人と友人のM氏を加えての5人パーティでの遡行だ。
早朝、銅親水公園で合流し出発。
足尾の沢は庚申川しか行ったことがないので、何だか新鮮な気分。
日本離れした景観を眺めながら、灼熱のアプローチをこなして入渓ポイントに到着。
今日はとにかく暑い。泳ぎの沢にすれば良かったかなと後悔。
さて、支度をしてご入渓。
いきなり現れる滝を登るが滑る。フェルトで来るべきだったか…。
少し進むと最初の滝。左から登る。ここは乾いており快適。
次は入渓ポイントからも見えた12m滝。
ここまでは越後のような気持ちの良い爽快な渓相。
左の乾いたリッジから登って行く。
高度感抜群!バックに足尾の荒々しい岩壁が見えるのもグッド。
この後は我慢の平凡区間となる。
長い平凡区間を終えると25m滝が現れる。
滝を登るならここが核心となるだろう。
取り付くお二人。我々は左岸から巻いて、落ち口で応援係に徹する。
25m滝を越えると再び平凡区間に突入。中盤は滝の間隔が長くて辛い。
顕著な二俣を右に入ると6mCS滝。右岸から巻く。
その後は連瀑帯。シャワーを浴びながら気持ちよく標高を上げていく。
正面に岩壁が出てくると大滝は近い。
大滝が見えてきた。
この沢最大の40m大滝の登場。2段になっていて上段は下からでは見えない。
ここは右の枝沢から登って、途中からロープを出すことに。
傾斜の強い岩壁が出てきたところでロープを出す。
下部3mくらい?が核心。
上部は藪とのコンタクトラインをトラバースして終了。
奮闘するpomu。
上段は登攀不可能のため、右岸から巻いて落ち口へ。
登攀終了。あとは詰め上がるのみ。バックの景色を楽しみながら遡行する。
簡単な小滝が続く。
ここは左から巻いた。
最後の滝らしい滝を登って源頭部へ。
水は涸れてあとは忠実に尾根まで詰め上がるだけなのだが、
沢のそこら中に鹿の死骸が多数散乱しており、死臭がキツイ。
口呼吸で何とか堪えていくも、沢がボロボロになってきた所で尾根に逃げることにした。
屍地獄から脱出。
長い尾根を詰めて稜線を目指す。
久しぶりの長い尾根歩きにヘトヘトになりながら、稜線に詰め上げ下山開始。
大ナギ沢を降りる予定だったが、ガスってきたので大ナギ沢右岸尾根を下降することにした。
右岸尾根は景色がとても良かった。一般登山道として開拓したら人気でそう。
尾根を忠実に辿って林道に戻って来た。
久しぶりの長丁場で疲れ果てた。やはり歩いとかんとダメですね。
丹平治沢は意外と開けた渓相で遡行していて気持ちが良かった。
足尾には記録の少ない沢がわんさかあるらしいので、また訪れたい山域だ。
お三方ありがとうございました。
コースタイム
駐車場6:30―入渓7:30―大滝10:00―稜線13:00―林道15:30―駐車場16:30
装備
ラバーソール靴、40mロープ、カム・ハーケン