地元、南魚沼市の野中集落奥に眠る沢。
左俣、右俣ともに大きな滝をかけており、
静かな出合からは想像出来ない景色が広がっている。
三国川 芋川 ジロト沢左俣 遡行記録
2017/5/20 日帰り 晴れ
遡行グレード:2級上
メンバー:ケーシ、他1名
会社のイベントが入っていたが、人数が集まらずに中止となり会のメンバーに混ぜてもらうことに。
ジロト沢と言えば、右俣の布晒しの滝が有名だが、左俣も出合に150mの大滝をかけ、中々登り堪えがありそうではある。
だが、この時期に行っている記録などは皆無で、雪渓の具合が気になるところ。
標高1000mちょっとでも侮れないのが、この山域の面白い点でもある。
当日、道の駅南魚沼に集合して入渓地点へ。
堰堤前の駐車スペース(10台ほど)を利用する。
左岸に道があるので、これを使って入渓。
最初は平凡な渓相。雪渓も無いので一安心。
ピンクテープが散見されるが、作業用か?
少し進むとすぐに雪渓が現れる。想定内だけど思ったより早かったなー。
しばらくは雪渓歩き。途中途切れていたり、薄くなっている箇所があるので慎重に進む。
久しぶりの滝!
シャワークライムといきたい所だが、雪溶けで水量が多い&冷たいので巻き気味に。
巻くのが面倒な所は潜って行く。
ナメも点々と出てくる。前半は雪が無ければ癒しの渓相なのだろうか。
雪渓と滝が交互に出てくる。
プチゴルジュ帯も。
ゴルジュが終わると、沢が開けて奥に右俣大滝が見えてくる。
ここから再び、二俣まで雪渓歩きとなる。
左岸側はキレイなスラブが広がる。
Aルンゼ、Bルンゼなどの名前が付いているらしい。
右俣大滝は圧巻。水量も多いので迫力増大。
次回訪れる際はこちらを登ってみたい。
景色を楽しんでいる内に左俣に到着。
ん?なんかしょぼい。想像と違う…。滝の1/3は雪渓で埋まっているようだ。
下部が嫌らしいとのことだが、雪渓のおかげで難しいゾーンはパスしていけたようだ。
グイグイ高度を稼ぐ。
振り返る。岩は乾いているのでラバーソールがおすすめ。
落ちたら恐怖の滑り台だ。
150mだけあって、滝上まではまだまだ遠い。
途中、ロープが必要そうな箇所があり、ここだけ1ピッチロープを伸ばす。
フリクション勝負の箇所があるので、フェルトだと結構怖い。
滝上は再び雪渓で閉ざされている。
少しゴルジュっぽいところも。
80m滝と略奪点付近。
手前の7m滝は雪渓で埋まっていたので、左岸から小さく巻いた。
略奪点より、右俣大滝を眺める。
ここから見ると結構な傾斜に見える。
80m滝は念のためロープを出して登る。
40mくらいでピッチを切り、そこからはノーロープで各々登っていく。
80m滝上も雪渓に覆われており、あれよあれよと稜線に。
越後の山々を眺めながら、藪漕ぎ。
先に見える雨量計小屋を目指す。
雨量計小屋に到着。ここから作業道を使って下山開始。
作業道は一部不明瞭な箇所があるが、何とかなるレベル。所々テープもある。
後半はツルツルの急斜面を一気に下らせてくるので、転倒や落石などに注意が必要だ。
行きでは気付かなかった道に合流し、駐車スペースに戻った。
コースタイム
7:00駐車スペース―8:50左俣出合―10:30略奪点―11:40稜線―12:20雨量計小屋―14:00駐車スペース
装備
フェルトソール靴、50mロープ、カム