米子沢に負けず劣らず美渓！
金山沢といえば大スラブの登攀がメインだが、道中の連瀑帯も楽しい。
中盤から最後までほとんどの滝が登れ、滝登り好きにはたまらない一本。
魚野川水系 登川金山沢 遡行記録
2018/07/19 日帰り 曇り
遡行グレード：3級上
メンバー：シュカ、ケーシ
神字川沿いの林道に入り、適当なスペースで車中泊。あまり奥まで入ると出られなくなりそうなので注意。
いつものようにろくに寝られないまま出発。右岸にスラブ壁が発達しており、なかなか面白い渓相だが、寝不足でテンションが上がらない。
その後平凡な渓相が1時間ほど続くと、ようやく滝らしい滝があらわれる。左から登る。
序盤にしてはなかなかスケールの大き目なナメ滝が続く。
多段30ｍ滝は左からとりついてみるが、のっぺりした一枚岩のところから進めず、灌木帯に入り巻き気味に通過。
2段50ｍ滝は左岸から巻いた。ガスってきてしまった・・・
大滝を巻いた後、しばらくするとナメ地帯になり、いよいよ第一スラブに突入。
ここの岩質にはラバーソール靴がバチ効きで気持ちがいい。好きなところをヒタヒタ登ってゆく。
途中から水流の中を歩く。水流から中途半端に離れるとぬめっていた為、中に入ったほうが楽だった。
まだまだ大スラブは続く。ひたすらスラブ登りでふくらはぎが虐められる。
溝のようになっている滝というか段差。左壁沿いに進み、途中から溝をまたいで越えたが地味に大変だった。
第一スラブ終わりの７ｍ滝。ここを越えると核心の第二スラブが始まる。
ルートがよくわからないが、登りやすそうなところを選んで登っていく。こんなスラブのど真ん中にもニッコウキスゲが咲いている！
最初は左寄りに登りすぎて行き詰まり、いったん降りる。右寄りにルートをとりなおして登る。ここで折角持ってきたのでクライミングシューズに履き替えた。
フォロー登攀中。ホールドは辛うじて指が入るくらいのクラックしかない。足は完全にフリクション頼みだ。多分ここがこの沢一番難しい。
ここでピッチ交代。やたらとブヨが多く、ビレイしているとたかられる。かなり腫れるのでブヨは苦手・・・。
もう少しで第二スラブ終了というところで、ロープが若干足りなかった！変なところでピッチを切る。ここまでくればスタンス豊富で安心して登っていける。
第二スラブを登りきると、すぐ右手に釜をもった滝がある。ここでこの沢の核心は終了だ。
第二スラブを終えた後も滝場が続くが、どれも快適に登れて爽快。
稜線も見えてきて、すっかり源頭部の様相になる。天気も良くなってきて気持ちがいい。
源頭部に来ても小滝が多く、飽きさせない。
お約束のヤブ漕ぎ。登山道まで1時間ほどかかった。
割引岳山頂に到着。われめきだけと読む。
巻機山から下山するため、割引岳から巻機山へ縦走。
巻機山頂からの景色は何回来ても見飽きない。下山自体はもう飽きた。巻機山登山口から入渓点付近までは、車をチャーターして送ってもらった。
コースタイム
4:30 駐車スペース発ー4：40 入渓ー6:30 3段30ｍ滝ー6：50 2段50ｍ大滝ー7：10 大滝上ー7：50 第一スラブー8：30 第二スラブー11：10 第二スラブ終了ー14：10 登山道ー14：50 巻機山山頂ー17：30 巻機山登山口へ下山
装備
ラバーソール靴、５０ｍロープ、カム類、クライミングシューズ
