大隅半島の肝付町にある3段100mの大滝。
全段スラブで構成された滝は見た目以上に難しい登攀になった。
大隅半島 万滝 登攀記録
2019/5/5 日帰り 晴れ
メンバー:ケーシ、シュカ
遡行グレード:???
大隅半島には万滝という名前の滝が2つ有る。
今回登ったのは肝付町、国見山系にある黒尊沢にかかる万滝。
日本の渓谷96には最後の方に初登の記録が小さく載っている。
※2022/04/21追記。この沢の名称は恐らく万滝沢が正しい模様。黒尊沢は一つ下の沢のようだ。
当初は万滝を登って上まで詰める予定だったが、
シュカさんの足の調子が良くないので万滝の登攀のみとした。
国見トンネル手前の道路を左折し、少し進むとヘアピンカーブになっている所がある。
ここが万滝への入口。
道案内の看板が設置されているが、ルートがイマイチ分からないので沢沿いに進む。
途中、滝の見物人と思われる人を左岸側に見かけたが、結構面倒臭そう。
沢沿いに進んで正解だった。
10分ほどで万滝に到着。確かに大きいが、100mもあるかは疑問。
1段目は簡単そうに見えたので、各自ノーロープで取り付くが…。
途中からフェルトだと嫌らしい傾斜になってきたので、
フラットソールに履き替えてロープを出すことに。
1ピッチ目開始。乾いていて快適!と言いたい所だが、苔だらけで結構ヌメる。
水流沿いの方が綺麗で快適そうだった。
1ピッチ目終了。2段目を見上げる。
右のクラックから草付きとのコンタクトラインを登ることにする。
2ピッチ目開始。前半はカムが良く使える。
ヌメヌメなので、タワシでホールドを磨きながらの登攀。
後半はドロドロの土に手足を突っ込みながら、木を使ったり、ホールドを掘り出したり…
沢登りならではの登攀。
2ピッチ目終了。3段目を見上げるが、これ登れるの?って感じ。
とりあえず近づいて見てみることにする。
出だしはヌメる流心をトラバース。落ちたらヤバイことになる。
渡りきるとボルトが1つだけ打ってあったので、ここで一旦ピッチを切る。
後続を迎え、ロープを捌いていると綺麗な蝶が寄ってきた。
アオスジアゲハと言うらしい。
最終ピッチスタート。
ホールドはほとんど無く、微妙なスメアをしながら騙し騙し登る。
支点が全然取れないので心臓に悪い。
中間部は木が少し生えているので一安心。
休憩しながらルートを探るが、辺り一面コケ。ルートは自然に還りつつある。
横を見ると結構な傾斜。ルートを間違えれば詰みそうな予感。
結局最後は泥でホールドを作ったり、ホールドを掘り起こしながらジワジワとロープを伸ばし滝上へ。
後続を迎え、登攀終了!
最終ピッチはフラットソールが無いと結構厳しい感じ。
しかもドロドロ&ヌメヌメで精神衛生的にあまりよろしくないピッチだった。
万滝上はナメが続いている。
今回は登攀のみなので、適当なところから下降する。
左岸を2ピッチの懸垂とクライムダウンで滝下に戻った。
コースタイム
駐車スペース11:30―取り付き11:40―1ピッチ目11:50―2ピッチ目12:10―3ピッチ目13:00―登攀終了14:00―取り付き15:00―駐車スペース15:10
装備
フェルトソール靴、フラットソール、50mロープ、カム(リンクカム赤緑紫、キャメロット#0.3)、ハーケン(未使用)